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クレームガード保証のデメリット?ガリバーとビッグモーターの違い

       
筆者たかまさ
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車の買い替えや売却をするときに、クルマ買取店で査定してもらうことがあるでしょう。
査定後に契約を結ぶときに「クレームガード」という特約を勧められることがあります。
この特約は「ガリバー」と「ビッグモーター」が提供しているサービスです。

この時に、クレームガードという言葉を初めて耳にする人もいるのではないでしょうか。
今回は、そもそもクレームガードとは何なのか?「どんな問題を解決できるのか?」、「ガリバーとビッグモーターでは何が違うのか」、「メリットやデメリットは」、などについてご紹介します。

クレームガードとは?どういった特約?

万が一の保証

クレームガードという特約を設けている車買取店は、ガリバーとビッグモーターの2社だけです。
他の大手買取店にはありません。ガリバーでは「クレームガード保証」といい、ビッグモーターでは「クレーム安心保証」といいます。表示の仕方に違いはありますが、狙っている効果は、ほぼ同じです。

この保証制度は「車の売買契約後に不具合があっても買取店は、売主にその責任を追及しません」という内容の特約です。

なぜこのような責任問題が発生するかというと民法第570条で定められた「売主の瑕疵担保責任(かしたんぽせきにん)」にあります。

車の瑕疵担保責任
車の売買において、売買契約を締結し、クルマの売主(ユーザー)からクルマの買主(クルマ買取店)にクルマの引き渡しが完了した後、引き渡しをしたときには気がつかなかった又は知り得なかった損傷や欠陥などの瑕疵がある場合には、車の売主は買主に対して責任を負う事になるのです。

つまりクレームガードとは、査定後に不具合があっても買主は売主に査定額の減額請求はしませんという保証です。

ガリバーとビッグモーターのクレームガードの違い

クレームガードは「ガリバー」「ビッグモーター」で用意されている特約です。

では実際この2社ではどういった違いがあるのか気になりますよね。一番の違いはやっぱり「料金」です。
そこで各社の保険料を中心にご紹介します。

ガリバーのクレームガード

ガリバーのウェブサイトではクレームガイドについて明記されていませんので、直接、店舗で査定をしてもらったときに、初めて知る人が多いのです。
なお、クレームガード保証の保証料は以下のようになります。

買取金額国産車保証料外国車保証料
0~100,000円4,900円4,900円
100,001~200,000円5,900円6,900円
200,001~300,000円6,900円7,900円
300,001~400,000円7,900円9,900円
400,001~500,000円8,900円11,900円
500,001~1,000,000円9,900円14,900円
1,000,001~1,500,000円11,900円17,900円
1,500,001~2,000,000円13,900円20,900円
2,000,001~2,500,000円15,900円23,900円
2,500,001~3,000,000円18,900円26,900円
3,000,001円以上21,900円29,900円

ガリバーは、細かく保証料を設定されており、不具合が後から見つかることが多い輸入車は、国産車より高額に設定されています。
ただし、いずれの場合も保証限度額は100万円までです。
なお保証料は、実質的には買取金額からその保証料を差し引くという形をとります。

ビッグモーターのクレームガード

ガリバーと同様にビッグモーターのウェブサイトでもクレーム安心保証について明記されていません。クレーム安心保証の保証料は以下のようになります。

買取金額保証料
軽自動車10,000円
普通車(買取額100万未満)10,000円
普通車(買取額100万未満)20,000円
外国車30,000円

ビッグモーターはガリバーほど料金設定が細かくなく非常にシンプル。ただしトータルで見るとちょっと割高に設定されています。
ビッグモーターの補償金額もガリバーと同様に100万円までです。

車売却時の最大のリスクは安く買われてしまうこと

各社のクレームガードについて解説していますが、「車を売りたい」、「車を買取ってもらいたい」、と考えている人にとって最大のリスクは「安く買取りされてしまうこと!」に他なりません。

他を気にするあまり、こうした本質的な部分を忘れてしまっては、本末転倒と言わざるを得ません。
そこで、こうしたリスクを回避するためには、「クレーム保証」について考える以前に、一括査定などで、手放そうとしている車両の相場や、高値買取りの限界などを心得ておくことが極めて重要です。

こうした手順を踏んでから、「クレーム保証」などについては検討すべきです。「クレーム保証」については、相場を知ってから考えても、決して遅くはありません。クレーム保証についてどれだけ深く検討しても、これは査定額が決まってからのお話であって、車両価値の高低とは関係がないのです。

「クレーム保証」に必要以上に関心を持ってしまうと、高く買取ってもらえる業者が他にある可能性が高い車両にも関わらず、それらを自ら見逃してしまう恐れがあります。これは「クレーム保証」の間接的なデメリットと言えるでしょう。

クレームガードは本当に必要か?

のちのちのトラブルが気になる方は「加入した方がいい」と思うかもしれません。
しかし第一に念頭に置いて置かなければいけないのは、クレームガード保証やクレーム安心保証で保証されるのは車の査定時に気がつかなかった又は知り得なかった不具合です。

そもそも売り主には、不具合の心当たりがあれば、買い主に申告する義務があります。
不具合を知っていて申告しなかった場合には、保証の対象外になるどころか契約解除や損害賠償請求の対象にもなります。
従って、嘘や偽りなく正直に車の状態を申告する人にとっては、不要な特約です。

ただし、「査定額が下がるのが不安」「中古車で前オーナーの整備記録が無い」「修理したことはあるが修復歴に該当するのか不明」である人にとっては加入する価値があります。

なお、民法は2020年4月1日に改正法が施行され、「瑕疵」という言葉から「種類、品質又は数量に関して、契約の内容に適合しない」という表現に変わります。
今回の改正は、売主は契約時に決めた内容に適合する形で引き渡す義務の明確化にありますので、クレームガードにも関わってくるでしょう。保証規約の変更や同様の保証を採用する車買取店が増える可能性があります。今後の動向にも注意しましょう。

後々のトラブルが気になる方はJADRI加盟業者が安心

また日本自動車流通研究所「JADRI」に加盟している業者は「二重査定」を始めとしたトラブルを行った業者は加盟することができなません。
ですから後々クレームを付けられることもなく安心して取引することができます。

こうした考えのもと、やはり安心なのは上場企業のリクルートが運営する、カーセンサーで一括査定をしてもらうのが得策です。上場企業は、コンプライアンス等で、通常以上にしっかりと管理していることが期待できるので、安心です。

【サイト監修者】
Tomoki
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