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車間距離保持義務という道路交通法を知っていますか。
車間距離保持義務は「車間距離は50メートルとらなければならない」のような明確な基準があるわけではありません。
だからといって個人的な感覚でいいというわけでもないです。
今回は車間距離保持義務で守らなければならない車間距離の目安について簡単に解説しようと思います。
「車間距離保持義務」とは
車間距離保持義務とは前の車が急停止した場合でも安全に止まることのできる距離を保ちながら運転しなければならないという法律です。
車が止まるために必要な距離は空走距離と制動距離の合計で決まります。
空走距離とはブレーキを踏むまでに進む距離のことで、制動距離はブレーキを踏んでから止まるまでの距離のことです。
この2つの距離を考えたうえで運転する必要があります。
車間距離保持違反の罰則は一般道路が5万円以下の罰金、高速道路が3か月以下の懲役または5万円以下の罰金です。
どのくらい車間距離を取ればいいのか
車間距離保持違反義務の取り締まりが以前より厳しくなりました。
取り締まりが厳しくなった原因は2017年にあおり運転によって死亡事故が発生したからです。
あおり運転はクラクションを鳴らし続けたり、急接近したりして焦らせるような行為のことです。
多くの場合は悪意があってそのような行為をしますが、なかには悪意がなくてもする人もいます。
その証拠に車間距離不保持の取り締まり件数は警視庁交通局が公開した情報によると5番目に多いことがわかります。
つまり、多くのドライバーが、車間距離をあまり意識しておらず、どのくらい取ればいいのかについてもよくわかっていないと推測できます。
また、車間距離についての知識や理解が十分でないと、意図せずあおり運転として検挙される可能性もあります。
車間距離の考え方は2つあります。
1つ目は、「走行速度―15(m)」です。高速道路ではスピードも速いので、走行速度と同じ距離の車間距離が必要です。
しかし地面が凍っていたり濡れていたりするときは、この2倍の距離を取るのがおすすめです。
2つ目は「2秒ルールです」。車間距離を取れば安全なのかを疑問視する意見も広がっています。
特に高速道路などでは、必要以上に距離があると割り込みする車が多くなるので逆に危ないからです。
この割り込みを防ぐために2秒ルールを取り入れているドライバーも多くいます。
「2秒ルールで」については、警視庁のHPでも詳しく解説されているので、確認してみてください。
車間距離は2秒が目安
以上、上記の2つを臨機応変に使い分けて運転することによって、十分な車間距離を取り安全に運転することができるのではないかと思います。
車間距離は守ろう
車間距離保持義務について具体的にどのくらいの車間距離を取ればいいのかについて解説しました。
車間距離を十分にとらなければ、事故につながるリスクが増えたりあおり運転として取り締まられたりします。
安全に運転できるように車間距離について正しく理解するにしましょう。