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「残価設定型のローンを組んで購入している車も売却できる?」
車を購入する方法の1つとしてローンを組む方法がありますが、その中でも残価設定型のローンを組んで購入されている方もたくさんいます。
このローンは通常のローンとは、また別の形で特殊ですが、残価設定型のローンが残っている状態でも売却は可能です。
ただし、ローンが残っている状態で車を売却する場合、残債を精算して売却をする必要があります。
そこで今回は残価設定型ローンの車を売却する方法と、売却する際に必要な手続きについて詳しく解説していきましょう。
このページの目次
残価設定型ローンに残債があっても売却可能
記事冒頭でもお伝えしている通り、残価設定型ローンで購入している車も売却することが可能です。
もっと言うと、残債が残っている場合であっても売却することができます。
この記事を見ている方の多くが安心したのではないでしょうか?
ただ、残債がある場合にはこの残債を次のどちらかの方法で精算しなければならないという必須条件があります。
- 残債を一括返済する
- 残債を別ローンに組み直す
※ここで言う残債とは残価として設定している金額を除いた金額の残りローン額です
1-1:残債を一括返済する
1つ目の方法は、残債を一括返済することです。
一番シンプルで、スマートな売却のための手順ではありますが、残債の額によってはなかなか難しいというのが正直なところでしょう。
残価設定型ローンで購入している車はローン返済後、ディーラーに返還しなければいけないため買取業車へ売却することは基本的にできません。
当記事の4章で解説していますが、売却のタイミングと査定結果によっては残債を精算できる可能性もあります。
1-2:残債を別ローンに組み直す
残債が一括返済できないという場合には、残債を別ローンで組み直して残価設定型ローンを精算するというのが2つ目の方法です。
ただこの場合、残価設定型ローンの残債支払いがなくなるものではないということを忘れないようにしましょう。ローンの残債は必ず払い切らなければならないのです。
もし、別ローンに残債を組み直して、新しく車を購入する場合には二重ローン(オーバーローン)になりますので、生活設計をしっかりたてて購入することをおすすめします。
残価設定型ローンの解約はディーラーに連絡を
1章では残価設定型ローンに残債がある場合でも売却することができることをお伝えしました。
では、売却ができることがわかったので次は残価設定型ローンの解約方法を解説していきましょう。
残価設定型ローンで購入している車を売却するにあたって、必ず解約という手続きが必要不可欠です。
とは言っても、残価設定型ローンの解約は契約をしたディーラーへ連絡を一本入れるだけで手続きを進めることができます。
その後の手続きや、進め方は購入ディーラーによって異なりますので、直接問い合わせることをおすすめします。
2-1:ローン会社へ直接連絡するのもOKだがおすすめしない
残価設定型ローンを契約しているローン会社へ直接連絡することで解約することもできます。
ただこの場合であっても、残価設定型ローンで購入している車は購入ディーラーへ返還しなければなりません。
結局ディーラー内での手続きが必要になるので二度手間になります。
また、先に残債を精算しなければ解約できないので一括返済を考えている方が利用できる手順です。
残価設定といっても残価が保証されているわけではない
残価設定型ローンの最大のメリットは、購入時にあらかじめローン返済後の査定額を知れることです。
ただし、この残価というものは確証されているものではなく「状態」「状況」によって変動します。
早期査定をしてもらって残債を精算しようと考えていた場合であっても査定額は当初より下がり、結局いくらか手出しが必要になるケースも多々あるのです。
むしろ、当初聞いていた査定額と全く同じというケースはほとんどないと考えておきましょう。
この章ではどういうポイントでディーラーの査定額が変動するのかを詳しくお伝えします。
3-1:修復歴/事故歴
どんなに気を付けていても乗車している限り、車体に傷がついたり、劣化してくる箇所がでてきたりします。
時には事故を起こしてしまうこともあるでしょう。
こうなれば修復歴や事故歴となるので、査定額は当初聞いていたものより落ちてしまうのです。
車は乗っている限り査定額は下がっていくものだと考えておきましょう。
3-2:カスタム/ドレスアップ
残価設定型ローンで購入している車は、カスタムやドレスアップとして手を加えてしまうと査定額を大きく落としてしまいます。
購入時に出してもらう査定額はあくまで3年後、5年後車体がその状態のままでを想定してだされるものです。
それに手を加えてしまうと、元の状態に戻す手間がかかったり、作業が出てきたりします。この手間分が査定額から引かれるのです。
残価設定型ローンで購入している車を売却する際には、手を加えた箇所を元の形にしておきましょう。これだけで査定額は変わってきます。
残価設定型ローンで購入した車の売却ならタイミングが重要
残価設定型ローンの残債があっても売却ができること、査定額が保証ではないことをお伝えしてきました。
これらを踏まえて最後に、残価設定型ローンで購入した車を売却するタイミングについてお話しします。
あくまで査定額が購入時に聞いた額で考えた場合ですが、3年契約なら2.5年、5年契約なら3年乗った車は残債が精算できる、もしくは査定額が残債を上回る可能性があります。
4-1:5年の残価設定型ローンなら3年がベストタイミング?
5年の残価設定型ローンで購入している車を売却するなら”3年以上” 乗って売却することを目安にしてみてください。
例えば300万円の車を30%の残価設定を組み5年契約で購入したとしましょう。
※わかりやすいように金利や頭金含めず計算しています。
そうすると状況は下記の通りになります。
- 総額:300万円
- 残価:90万円
- ローン(5年):210万円(3.5万円/月)
この条件で3年乗ると残債は81万円。早期査定で90万円の下取り価格が出れば残債を精算することができ、9万円手元に残すこともできます。
この内容を見てわかる通り、残債を精算することができプラスの結果を得ることができました。
もちろんこれはわかりやすくしている例えなので全てを鵜呑みにして良いわけではありませんが、当記事を書いている私自身も残価設定型ローンで購入した車がプラスで売却できた経験があります。
まとめ
今回は残価設定型ローンで購入した車の売却について詳しく解説しました。
いかがでしたでしょうか?
残価設定型ローンの残債がある状態でも、その残債さえ精算すれば売却をすることは可能です。
残価設定型特有の購入時にローン返済後の査定額をあらかじめ把握できるというメリットを使えば、タイミングと状況によってはお得に売却ができる可能性もあります。
査定額を落とさないように3章でお伝えした査定のポイントをしっかり頭に入れて、車を大事にしておくことも損をしないポイントの1つでしょう。