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自動車を生産していくためには多くの「半導体」が必要になります。半導体の数は80個以上も使われている場合もあります。
自動車は単純な機械ではなく、コンピューターで制御されたものなのです。
そのため、自動車を安定して生産するためには半導体の確保が必要不可欠でしょう。しかし、世界的な半導体不足を受けて自動車業界に更なる苦境が訪れています。
新型コロナウイルスによる半導体生産の影響
新型コロナウイルスの影響により、長期的なパンデミックで本格的な経済活動が止まっていました。
コロナウイルスのワクチン接種率の増加などにより、感染が抑えられ、自動車業界も落ちた売り上げを挽回しようとしていましたが半導体不足により生産に大きな影響が出ています。
半導体の需要が上がったこともありますが自動車向けの製造からパソコン用のものに切り替えた工場が増えたこと、シンガポールなどでの新型コロナウイルスの再感染による不安定な状況があるでしょう。
半導体不足の影響で納車が大幅な遅れに
様々な原因が重なり、半導体が不足したため販売店だけでなく、様々な影響を感じることができます。
SNS上でも購入したが納車を半年以上待っているという投稿が多く見られます。新規注文の受付を停止する車種も出てくるほどでした。
受注から販売までの期間が今までの2倍以上になることもあり、販売店は購入者へのサポートや特典をつけるほどの対応をしています。
また、新車が少なくなった影響で店頭に並べる展示車や、試乗車の確保にも頭を悩ませています。
経済活動が再開されたことで新たに自動車の購入を考えていた人の中には、この影響をみて購入を検討する人も多くいます。
また、岐阜県の市民病院では入札により患者搬送車両を1台受注した販売店が期日である来年3月25日までに納品ができないとして、契約が解除され、入札参加資格を停止されました。
起業や個人まで、自動車に関わる多くの人に影響を与えている半導体問題ですが、政府も解決しなければ問題として捉えており11月19日に発表した約55兆円規模の経済対策では半導体分野にも支援を行う予定です。
政府からの支援を受け、安定した供給が日本国内で可能になることに期待しましょう。
もはや車は半導体が無ければ動かない
契約して納車されるまでに通常の2倍以上も待つことになるのは購入するうえでデメリットに感じますね。
経済対策が行われてもすぐには効果は出ないでしょうが、できるだけ早く生産が落ち着くのを待つしかなさそうです。
今回のコロナでは、生産拠点の問題もさることながら、サプライヤーネットワークの構造的な弱さが各社共に露呈しました。
特に自社で生産が難しい半導体などは、複数のサプライルートを確保しておくことの重要性を強く感じます。
EV化が進めば、更なる電子化が見込まれるので、先手の対策が大切でしょう。