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近年ではホテルなどの宿泊施設に泊まらず、車内で宿泊する車中泊で旅をする人が増えてきました。
その影響を受けてか、車中泊をするためのマットや遮光シェードなどのグッズも以前より売り上げが上がっています。
軽貨物車やミニバンを車中泊向けにカスタムする人も増えていることからブームがきていると言ってもいいでしょう。
そして、茨城県高萩市では日産自動車と共同で公共施設を利用した車中泊スポットを新設しました。
市内観光活性化を目的にスポットを新設
3月28日に日産自動車は茨城県高荻市と「高萩市と日産自動車株式会社との車中泊体験の実証実験に関する協定」を締結しました。
宿泊施設の不足や交流人口の減少など、観光事業活性化に課題を抱えている高荻市に日産自動車が「キャラバン マルチベッド」を提供し、実証実験を行います。
期間中はJR高萩駅前に車中泊仕様の「日産キャラバン マルチベッド」を常設して参加者に貸し出しを行います。
参加者は市内にある空き家、公共施設を車中泊スポットとして選び、車中泊を行います。
日産自動車は定期的にキャラバンの提供を行い、実験で得られるデータを活用して同じような課題を持っている自治体などに活性化プロジェクトを提案していく予定です。
車中泊は観光活性化につながるのか
キャンプブームやコロナ禍の影響を受けて人気が高まっている車中泊ですが、マナーの悪い施設利用者や騒音なども問題としてあります。
キャンピングカーの促進を目的としている一般社団法人日本RV協会が推進している「RVパーク」という認定事業があります。
これは車中泊を前提とした施設で条件を満たせば認定が行われ、公認施設として宣伝が行えます。
今年3月現在で全国におよそ250カ所が稼働しており、設置が増えている背景には観光事業活性化の思惑があります。
宿泊施設が少ない場所でも、観光客を呼ぶことができ車で広い範囲を観光してくれる車中泊は新しい可能性になります。
これまでは公共交通機関を中心とした流れでしたが、市街地以外にも集客が見込めるようになります。
自然豊かな高荻市ではバスや電車を利用するよりも車を使って移動する方が利便性が高いので今回の実証実験では良い結果が出ることが期待されています。
マナーの啓蒙も大切
多額の費用を必要とせず、観光客を呼ぶことができるメリットがあるので、人口が減少している地域では新しい選択肢になりそうですね。
車中泊ブームはまだ続きそうなので、様々な自治体で集客が行われそうです。
しかしながら、利用者のマナー次第では、ブームも直ぐに下火になる恐れもあります。継続的な、マナーの啓蒙も大切でしょう。