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運転中のシートベルト着用はみなさんご存じかと思いますが、6歳未満の幼児にはチャイルドシートの着用義務があります。
チャイルドシート着用は、幼児や子どもたちが乗車中の事故で死傷することが増加したため、2000年に道路交通法で義務化されました。
着用をしていないと、ドライバーに反則金はありませんが違反点数1点が課せられます。
今回は、JAF(一般社団法人日本自動車連盟)と警察庁が合同で、13,110人を対象に行った2022年の調査結果を元に、チャイルドシート着用の実態について紹介させていただきます。
このページの目次
チャイルドシートは大きく分けて3種類あります
チャイルドシートとひとことでいっても、0才児と5才児では体格や体重も大きく異なります。
一般的に使用されているチャイルドシートは、大きく分けると次の3種類です。
- 乳児用(ベビーシート)
- 幼児用(チャイルドシート)
- 学童用(ジュニアシート)
0才児から1歳くらいまで使用されるもので、寝かせて使用するタイプです。
1才児から4歳児くらいまで使用するもので、進行方向の向きに使用します。
チャイルドシートといえば、このタイプを思い浮かべる人も多いでしょう
4歳児以上が使うタイプで、シートベルトを大人同様に使えるように、座席部分が高くなっています。
チャイルドシートの着用率は年齢とともに低下
ここからは、JAFと警察庁の合同調査結果を紹介しましょう。
この調査は2022年4月22日~6月30日の期間中に、全国99か所で調査されたものです。
着用率は上昇傾向にあります
調査は2014年から2020年と2021年を除いて毎年行われていますが、2014年開始時は47.4%の着用率であったものが、2019年は70.5%、今年の調査では74.5%と過去最高の結果になりました。
年齢別では着用率に大きなバラツキが発生
着用率を年齢別でみてみると、1歳未満では89.9%と一番高く、1歳~4歳では76.7%、5歳では53.5%と、年齢とともに着用率が下がる結果となっています。
特に5歳では半数近くが着用をしていないことが、この調査から判明しました。
使用・不使用時の実態は年齢によってさまざま
チャイルドシートを着用していない際には、1歳未満では「保護者の抱っこ」が一番多く、着用を含めた全体の7.8%を占めています。
また、1歳~4歳では「座席にそのまま着座」が最も多くて全体の10.3%を占め、5歳でも全体の22%を占めました。
その他にも5歳では、「大人用シートベルトを着用」が全体の18.6%と、他の年齢層よりも多い結果となっています。
取付け状況調査では、誤った取付け方法も多いことが判明
前述の調査時には、全国8地域(16か所)を対象に、取付け状況調査と着座状況調査も行われました。
正しく取付けられているものは3分の2弱でした
乳児用と幼児用で行われた取付け状況調査では、乳児用では72.2%、幼児用では58.6%、全体では65.2%のチャイルドシートが説明書通りに正しく取付けられていました。
また、誤った取付け方では、シートベルトの締付け不足が半数以上を占めていますので、取付け時には注意したいものです。
着座状況調査では、半数がしっかり着座できていない結果に
626人を対象に行われた着座状況調査では、全体の49.5%がしっかり着座されていましたが、残り50.5%はミスユースと判断されました。
ミスユースになった理由としては、乳児用と幼児用では「ハーネス(チャイルドシートの子ども用ベルト)の締付けと高さ調節の不適正」が多く、学童用では使用時期が早すぎることなどが主なものとして挙げられます。
チャイルドシートの着用についてのまとめ
今回はJAFと警察庁が合同で行った調査を元に、チャイルドシート着用の実態について紹介させていただきました。
本文中に大人用シートベルトを着用している小児について書きましたが、事故時に役立たないばかりか、頚椎(けいつい)損傷など身体を損傷させる凶器にシートベルトがなってしまう危険性もあります。
チャイルドシートは、年齢や体格に合ったものを正しく着用させたいものです。
【参考】JAF(一般社団法人日本自動車連盟)「チャイルドシート使用状況全国調査(2022)