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6歳未満の子供をクルマに乗せる際には、チャイルドシートの着用が義務付けられていますが、中には着用させていないドライバーも少なからずいるようです。
JAF(一般社団法人日本自動車連盟)と警察庁は合同で2023年6月3日~7月17日(一部10月に再調査)に、全国98か所(調査対象数:13,119人/車両台数:10,392台)にて、6歳未満の子供を同乗させたドライバーを対象に、チャイルドシート使用状況の調査を行いました。
今回は、その調査内容と結果について、紹介させていただきます。
このページの目次
チャイルドシート着用率は?
着用率は過去最高をマーク
今回の調査でチャイルドシート着用率は、対象となった6歳未満全体では76%と、昨年の74.5%よりも1.5%上昇しており、2005年調査開始以来の過去最高の着用率となりました。
また、着用させていない場合の乗車方法は、車両シートにそのまま着座が10.6%と最も多く、大人用シートベルトを着用が5.4%、チャイルドシートにそのまま着座(ベルト着用なし)が5.3%と、危険な状態で乗車していることが判明しています。
年齢別では低年齢ほど着用率が高い
次に年齢別でみてみると、1歳未満では92%と高い着用率となっていますが、1歳~4歳では78.7%に着用率が減少し、5歳では55.5%と半数近くのドライバーが、着用させていないことが判明しました。
また、着用させていない場合の乗車方法は、1歳未満では保護者の抱っこが最も多く、1歳~4歳では車両シートにそのまま着座、5歳でも車両シートにそのまま着座が最も多い他、大人用シートベルトを着用が他の年齢ゾーンよりも多く見られます。
誤ったシートの使い方や取り付けがされているケースも多い
チャイルドシートの種類
チャイルドシートは大きく分けると、乳児用(1歳未満)、幼児用(1歳~4歳)、学童用(ジュニアシート)(4歳以上)の3種類があります。
乳児用シートは、寝かせるタイプと後ろ向きに取り付けるタイプの2種類があり、幼児用や学童用シートは前向きに座らせるタイプが主流です。
また、学童用シートは座面がかさ上げされており、背の低い子供でも大人用シートベルトを使用できる構造になっています。
腰ベルトの締め付け不足が多い
今回の調査で、チャイルドシートが正しく車両に取り付けられていなかったり使い方に問題があったケースが、乳児用シートで32.7%、幼児用シートでは43.2%にものぼりました。
乳児用シートでは、腰ベルトの締め付け不足が最も多くミスユース全体の56.4%を占め、サポートレッグの調節不良が20.5%、座席ベルトの通し方の間違いが11.5%で続いています。
また、幼児用シートでは、腰ベルトの締め付け不足が最も多くミスユース全体の62.8%を占め、座席ベルトの通し方の間違いが15.0%、サポートレッグの調節不良が7.1%となりました。
チャイルドシートがしっかり固定されていないと、衝突時や急ブレーキをかけた際にチャイルドシートが動いてしまい、負傷する可能性がありますのでしっかりと固定をしましょう。
シートに正しく着座させていないケースも多い
幼児用では60%が正しく着座できていなかった
6歳未満の子供が正しくチャイルドシートに着座しているかの調査では、乳児用では49.3%、幼児用では60.0%、学童用で46.7%と、全体で半数を超える52.1%の子供が正しくシートに着座させられていませんでした。
乳児用・幼児用ではハーネスの締め付けに注意が必要
次に正しく着座できていなかった原因としては、ハーネスの締め付け不適正が最も多く(乳児用53.7%・幼児用45.9%)、子供をハーネスでシートに固定する際にはしっかりと確認しておきたいものです。
また、学童用ではシートと身長がマッチしていない体格不適合が22.5%と最も多く、座席ベルトのよじれ・ねじれが20.9%で続いています。
まとめ
今回はJAFと警察庁で行われた「チャイルドシート使用状況全国調査」の内容と結果を紹介いたしました。
チャイルドシートを着用していても正しい使い方をしていないと、事故が起きた際に本来の性能を発揮できずに危険です。
お子さんをクルマに乗せられる際には、今一度チャイルドシートの取り付けや着座方法、子供の身長に合っているかを確認しておくことをおすすめします。
【参考】
● JAF(一般社団法人日本自動車連盟)「チャイルドシート使用状況全国調査(2023)」