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3時間拡大!高速道路の深夜割引を大幅に見直し。主な変更点を解説

高速道路の深夜割引が変更2024
       
筆者たかまさ
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高速道路の深夜割引は対象となる高速道路を深夜に高速道路を走行することで、30%の通行料金割引を受けられるものです。

近年では一部料金所出入口付近やサービスエリアなどでは、深夜割引を受けるために時間調整をする車が数多く滞留して、大きな問題にもなっています。

2023年1月20日には、国土交通省が高速道路の深夜割引について大幅な見直しを行い、2024年度中をめどに導入する方向で発表を行いました。

今回は国土交通省の資料を元に、深夜割引の変更点について解説いたします。

現行の深夜割引について

高速道路の深夜割引は2014年から開始されましたが、ETCカードを利用して午前0時から4時までの間に高速道路や対象となる有料道路を走行することで、一律30%の高速通行料金の割引を出口のETCゲートを通過時に、自動的に受けることができます(但し京葉道路・第三京浜道路・横浜新道・横浜横須賀道路は割引の対象外です)。

例:23:00に料金所入口通過、深夜3時料金所出口通過、通行料金5,000円→3,500円)

時や割引は走行距離や曜日、回数の制限もないので、深夜に走行することも多い物流事業者にとっては、たいへん重要な割引制度といえるでしょう。

高速道路の深夜割引!大きな変更点は3つあります

割引対象時間帯が拡大されます

現行では深夜割引の対象時間帯は午前0時~4時の4時間ですが、変更後は22時~翌5時と3時間拡大されます。

これによって、料金所出入口付近やサービスエリアでの車の滞留が解消されること、ドライバーの負担軽減が期待できそうです。

一律から対象時間帯に走行した分のみの割引に

現行では深夜割引の時間帯に少しでも高速道路を走行すれば、それ以外の時間帯に走行した通行料金も一律で30%の割引を受けることができます。

変更後は高速道路上のアンテナから各車の走行距離を正確に割り出すことで、割引対象の時間帯に走行した分のみが深夜割引の対象となる予定です。

そのため、走行パターンによっては現行よりも、通行料金が高くなるケースも考えられます。

ETCカードのマイレージ登録またはコーポレートカードが必須に

現行の深夜割引では出口のETCゲートを通過時に自動的に通行料金が割引されますが、今回の変更では平日朝夕割引と同様に後日還元型による割引制度に変更されます。

一般的なETCカードを利用している場合には、マイレージポイントサービスに登録をしていれば、翌月20日にポイントではなく無料走行分として還元されます。

そのため、マイレージポイントサービスへの登録をしていないと、割引が一切受けられなくなりますので、変更前にはマイレージの登録をしておくことが必須です。

また、多頻度利用者向けのETCコーポレートカードを利用している場合は、請求時に金額を割引かれて還元されますので、現状のままでも割引を受けることができます。

激変緩和措置が予定されています

今回の変更では割引対象時間に走行した分のみが深夜割引の適用になり、走行距離が長い車両は現行よりも割高になるため、新制度導入後5年間は激変緩和措置が予定されています。

1,000㎞以上走行の場合の優遇措置

割引が適用される車両が1000km以上を走行した場合には、1000kmを超えて走行した距離については、時間帯に関係なく深夜割引対象の走行距離に追加されて割引が計算されます。

長距離逓減制の見直し

この激変緩和措置は深夜割引とは別で、時間帯に関係なく一定距離を走った場合に料金を割安にする「長距離逓減制」が拡充されるものです。

現行の通行料金は一部を除いて距離制が取られていますが、100~200kmの走行は25%、200km以上は一律30%引きになっています。

これに走行距離400~600kmで40%の割引、走行距離600~800kmで45%の割引、走行距離800km以上で50%の割引を拡充することで、長距離を走行する車両を救済するものです。

まとめ:高速道路深夜割引の変更について

今回は深夜割引の変更点や激変緩和措置について解説いたしました。

高速道路料金は一般の利用者だけでなく物流コストに直結するため、経済に大きな影響を及ぼします。

今回の変更案が導入される2024年までは時間がありますので、まだまだ変更される点があるかもしれません。

利用者にとって負担増にならないように願いたいものです。

【参考】
国土交通省「高速道路の深夜割引の見直しについて」

【サイト監修者】
Tomoki
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