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ETCの通勤パスとは?ETC割引の社会実験が複数の地域で開始

ETCの通勤パス割引
       
筆者たかまさ
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国土交通省は昨年12月に「新たな高速道路料金に関する基本方針」の公表を行い、今後はETC割引の見直しを行う方針を明らかにしています。

その中でも平日朝夕割引の見直しについては、昨年4月より石川県の一部で先行して通勤パスの社会実験が試行されていますが、今年4月より北海道、新潟県、山梨県、香川県、長崎県の一部地域にも拡大されました。

今回は、現行の朝夕割引の解説と6道県に社会実験が拡大された通勤パスを中心に解説いたします。

平日朝夕割引とは

平日朝夕割引の対象

NEXCO3社が運営する高速道路(東京・大阪近郊は対象外)及び宮城県道路公社の仙台松島道路においてすべての車種を対象に、平日の6~9時または17~20時の時間帯に、料金所の入口または出口をETCカードを利用して通過することで割引が付与されます。

ただし、平日朝夕割引を受けるのには、ETCマイレージサービスへの登録またはETCコーポレートカードの利用が必須です。

平日朝夕割引の割引率と割引の方法

割引率は1カ月間に平日朝夕割引対象時間帯に通行した回数によって異なり、4回以下は割引なし、5~9回は30%、10回以上は50%の割引を最大距離100㎞走行相当分を限度に受けること可能です。

また、ETCカードでは割引分は翌月20日にマイレージポイントの無料走行分として還元され、ETCコーポレートカードでは当月分通行料の請求額から該当分が割引されます。

社会実験の内容について

通勤パスとは

事前に車種や利用区間を指定して申込をしておくことで、月初から月末までの1カ月間に1日に3回を限度に曜日や時間帯に関係なく、指定区間内の走行で最大50%割引で利用できるものです。

実施期間は2024年4月1日~2025年3月31日までの1年間、ETC無線通信により指定区間を走行する軽自動車等および普通車が対象となり、ETCコーポレートカードでの利用は対象外となります。

通勤パスの指定区間

通勤パスの指定区間は下記の6道県の高速道路区間になります

  1. 北海道
  2. 道央道の札幌南IC⇔北広島IC~千歳ICのうちいずれか1のICの間

  3. 新潟県
  4. 関越道の長岡IC、北陸道の中之島見附IC、三条燕IC、新潟西IC、磐越道の新潟中央ICおよび日本海東北道の新潟亀田ICの各IC間(12のIC間)
    ※ただし、新潟西IC、新潟中央ICおよび新潟亀田ICの各IC間は除く

  5. 山梨県
  6. 中央道の大月IC、一宮御坂IC、甲府昭和IC、韮崎IC、須玉ICおよび長坂ICの各IC間(15のIC間)

  7. 石川県
  8. 北陸道の加賀IC~金沢森本ICの各IC間(47のIC間)

  9. 香川県
  10. 高松道の白鳥大内IC、高松中央IC、高松壇紙IC、高松西IC、坂出ICおよび善通寺ICの各IC間(10のIC間)
    ※ただし、瀬戸中央自動車道と連続走行する際は対象外

  11. 長崎県
  12. 長崎道の長崎IC、長崎多良見IC、諫早IC、大村ICおよび長崎バイパスの川平IC(川平本線料金所を含む)の各IC間(14のIC間)
    ※ただし、ながさき出島道路または川平有料道路と連続走行する際には、通行料金が別途必要

通勤パスを利用する際の申込みは

通勤パスを利用するには各月ごとにモニターの申込みが必要となりますが、石川県では各月1,000名、北海道、新潟県、山梨県、香川県、長崎県では各月500名が先着順で募集されます。

申し込みの詳細は北海道・新潟県がNEXCO東日本、石川県・山梨県がNEXCO中日本、香川県・長崎県はNEXCO西日本にご確認ください。

なお、通勤パスは休日割引や深夜割引との重複がなく、指定区間内外を問わず、申込月におけるすべての高速道路の利用が平日朝夕割引の対象外になりますので注意が必要です。

まとめ

今回は現行の朝夕割引の進化型ともいえる、通勤パスの社会実験を中心に解説いたしました。

通勤パスは利用日時の限定がないことから全国での本格的導入が待たれますが、深夜割引の対象時間の見直しも検討されていることもあり、ETC割引制度全体について今後の動向に注目したいものです。

【参考】
NEXCO中日本「通勤パス」の社会実験を実施~2024年4月から全国6道県にエリアを拡大~

【サイト監修者】
Tomoki
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