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もと車買取店スタッフが暴露!査定のプロは車や客のココを見ている

査定のプロはココを見る
【コンテンツ監修者】
Sato Tomoki
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    Sato Tomoki

    愛車を売却するとき、買取のプロ(査定士)はどこを見ているのでしょうか。
    メーカー、車種、年式、走行距離はもちろん、車の査定において、見るべきポイントは他にも数多くあるのです。

    今回は、元中古車買取店スタッフが、査定のときに見ている意外な着目ポイントを解説します。

    1. 愛車の売却を考えている人
    2. これから愛車を査定してもらう人
    3. 愛車を高く買取ってもらいたい人

    などは、間違いなく必見です!

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    車の買取相場は、車種、年式、グレード、走行距離、ボディカラー、内装や外装の状態などにより、おおよそ決まります。

    買取業者は、なるべく安く買い取り、高く売った方が利益が出るため、意外な部分に着目して最終的な評価額を提示します。

    買取において特に重要なのは、事故を起こした経歴があるかどうかです。

    ここからは、買取りのプロが見ている意外な部分を公開します。また、お伝えするポイントは、中古車を購入するときにも着目した方が良い部分であるため、状態が良い中古車を見極めるための参考にしてみてください。

    ヘッドライトは必ずチェックされる!

    買取りのプロが着目する意外なポイントはヘッドライトです。
    車の正面に立ち、ヘッドライトの左右を見比べます。これによって、ヘッドライトの経年変化の具合を見ているのです。

    理由としては、左右のヘッドライトの経年変化の具合が同じであれば、ヘッドライトユニットの交換歴がなく、事故を起こした可能性が低いと判断できるからです。

    ヘッドライトの経年変化の具合が違う場合、「なぜヘッドライトの交換をしたのか」と理由を聞くことがあります。
    ヘッドライトユニットの交換理由を聞かれた場合には、正直に答えるようにしてください。

    査定をしているのは、毎日のように車を見ているプロです。事故によりヘッドライトユニットを交換したかどうかは、ヘッドライトの取り付け部分からフロントのフレームまわりを見れば、直ちに分かってしまいます。

    見れば直ぐに分かることを、あえて質問する理由は、このお客様が正直かどうかを見極める意味もあります。

    ドアやトランクのシーラー

    査定をするときに、ドアやトランクなどの「シーラー」と呼ばれる部分をチェックします。

    シーラーは、車のサビを予防したり、水の浸入を防止したりするペースト状の材料です。車の組み立て工場から出荷される時のシーラーは、幅や高さが均一で、ムラがありません。また、シーラーは熱を加えると固まる特性があるため、爪を立てて押してもほぼ弾力がないのが特徴です。

    しかし、何らかの理由でドアパネルの修理をした場合、シーラーに切れ目があったり、幅や高さにムラがあったり、弾力があったりします。

    一見するとキレイに仕上がっていても、シーラーの状態で修理したかどうかがわかってしまうのです。ただし、実際の査定で、大切な愛車に爪を立ててシーラーを押して確認することはありませんので、ご安心ください。

    買取のプロは、シーラーをきっかけにパネル内側のチェックなどを開始します。

    フロントフェンダーやドアなどの内側

    買取りのプロは、前述したシーラーをきっかけに、フロントフェンダーやドアパネルなどの内側をチェックします。パネルの内側が黒い場合、パネル交換をしたと判断できるためです。パネルの交換は、査定の評価を左右する重要なポイントとなります。

    なぜなら、パネル交換するほどの被害を受けているということは、ボディフレームに歪みが発生している可能性があるからです。フレームの歪みは、車の走行性能に影響する要素であるため、査定で厳しくチェックします。

    また、中古車を購入するときにも、ドア下部にある排水する穴など、わずかな隙間からドアの内側やボンネットを開けてフェンダーの内側を確認して、パネルの交換がされていないかをチェックしてみましょう。

    日中であれば、照明器具がなくても十分に確認できます。中古車選びをするときは、パネルの内側にも注目して、状態が良い車を選ぶことをオススメします。

    溶接部分

    査定のときは溶接部分の確認をしています。多くの車に使われている「スポット溶接」の溶接跡で、新車時の状態なのか、再溶接されたのかを判断しているのです。再溶接をするということは、車両に何かしらの大きな被害を受けたことにより、修理が必要とだったということになります。

    スポット溶接は新車の場合、直径7mm前後の円形の溶接跡となりますが、再溶接をすると3mm~5mmと小さい溶接跡になります。

    さらに、新車時の溶接跡は均等な間隔で付いているのに対し、再溶接の場合は間隔が不均等になっていることがほとんどです。溶接部分に着目すると、新車時のままなのか、再溶接されたのかを判断できます。

    ドアやボンネットなどを取り付けているボルト

    ドアやボンネットなどは、ボルトで固定されています。査定時には、ボルトを外した跡があるかどうかという点に着目して、ドアやボンネットなどを交換したかどうかを判断します。

    なぜなら、ドアやボンネットなどを取り外すほどの修理が必要になったということは、車が大きな被害を受けたと想定されるためです。そのため、買取りのプロたちは、ボルトを外した跡があるかどうかを慎重にチェックしています。

    このボルトまわりの確認は、事故歴の判定するために行われるのです。車両の事故や修復歴の有無は、買取査定において、最も重要といっても過言ではないため、入念に確認しています。

    車買取りのプロはお客さんの話や態度のココを見る!5選

    プロはお客さんの態度のここを見る
    ここからは、買取りのプロがお客さんの話や態度のどこを見ているのかお伝えします。
    実は何気ない会話や態度の中で、車がどのような状況に置かれているのかを見抜いているのです。それでは、詳しく解説していきます。

    普段の使い方、使われ方

    査定の時に「普段は、どのような使い方をしてますか?」と聞かれることがあるでしょう。
    実はこの質問には、

    1. 車をどの程度の頻度で利用しているか
    2. 1年間にどのくらいの距離を走っているのか
    3. 車のコンディションはどうか
    4. 車のメンテナンスをしているか

    など、次の質問へ繋げるためにしているのです。

    例えば、通勤で毎日使っている場合、使用頻度が高く、走行距離が伸びることが多いため、オイル交換や部品の定期的な交換を行っているかどうかといった質問に繋げます。

    また、買い物や週末利用がメインの場合、エンジンの始動具合、バッテリーの状態など、機械系が正常な動作をするかヒアリングするヒントになるのです。

    ローンは残っているのか

    買取業者との会話の中で、所有権の話になるケースがあります。車検証に記載されている所有者が、オーナー本人以外の場合、所有権解除をしなければなりません。

    また、所有権がローン会社などの場合、残債が残っているかどうかの確認が必要です。車の売却時に、残債額が査定額よりも下回っていれば、問題なく車の売却ができます。しかし、残債額が査定額を上回った場合、基本的に一括返済しなければなりません。

    ローンが残っている状態で車の売却をするときは、買取相場と残債額のバランスを確認し、残債額が査定額よりも上回る可能性がある場合、一括返済するの準備を整えておいてください

    メンテナンスや車検はどこでしているのか

    会話をしている時に、「車のメンテナンスや車検をどこで行っているか」といった話題になることがあります。

    メンテナンスは、ディーラーや整備工場など、どこで行っていても、問題ありません。しかし、法定1年(12ヶ月)点検や車検など法律により定められた点検の実施場所は、査定の時に見ています。法定点検や車検といった法律に関わる事項は、信頼性が高く評価される指定工場で実施しましょう。

    また、整備記録簿を大切に保管しておいてください。整備記録簿は、車の点検やメンテナンス歴を示す重要な書類で、正しく整備されてきたことを証明する強い味方になります。

    万が一、エンジンやトランスミッションの乗せ替え、メーターの交換など、大きな修理を実施した場合、交換した日時や場所を証明できる書類を残しておくようにしましょう。証拠となる書類や記録が残っていれば買取での評価も安定します。

    車を見やすくしているか

    買取のプロは、査定の時に車を見やすい状態にしてあるかどうか気にします。その理由は、「売る気があるかどうか」を判断するためです。

    後部座席やトランクなどに荷物を載せたままの状態では、車両のコンディションを確認しづらいだけでなく、売却意思がないからそのままの状態にしてあると思ってしまいます。査定の待ち時間を短くするためにも、トランクなどの荷物は下ろし、車を見やすい状態にしておきましょう。

    また、車検証、自賠責保険証、リサイクル券といった書類関連をすぐに出せるようにしておくことも、忘れないようにしてください。書類に不備があると、車の買取をしてもらえない場合があります。

    高く売りたいなら査定までに最低限やっておくべきこと!3選

    車を売るときは、1円でも高く売りたいと誰もが思うことです。ここからは、車を高く売るために最低限やっておくべきことをご紹介します。

    書類の準備をしておく

    車を高く売りたいのであれば、「車検証」と「自賠責保険証」の2点は確実に用意しておきましょう。そもそも、この2点の書類がなければ、車を売却できません。

    万が一、車検証や自賠責保険証をなくしてしまった場合、速やかに再発行してください。

    また、リサイクル券や自動車税の納税証明書も準備しておきましょう。ただし、リサイクル券に関しては、書類を紛失した状態であっても売却が可能です。納税証明書は紛失した場合、再発行できます。

    しかし、クレジットカード払いの場合、納税証明書が発行されません。クレジットカード払いで自動車税の納税したときは、反映されるまでに時間がかかるため、納税日と売却日が近い場合は注意が必要です。

    洗車は必ず済ませておきましょう

    少しでも良い印象で評価をしてもらうために、洗車をしておきましょう。洗車をしたことで、買取額がアップするといった直接的な影響はありませんが、キレイに乗り続けてきたというアピールに繋がります。

    買取評価をする査定員も”人”であるため、キレイな車の方が頑張って良い評価をしようという気持ちになります。

    洗車は、外装の汚れを落とすだけでなく、内装のシートやパネルの汚れも可能な限り落としておきましょう。また、洗車をすると、シートやフロアマットの間に落ちていた小銭、いつの間にかなくしてしまっていた小物などの整理や処分につながります。車を手放す際のエチケットとして心得ておいてください。

    アピールポイントをまとめておく

    車を高く売りたいのであれば、愛車のアピールポイントをまとめておきましょう。

    1. フロント・サイド・リアのエアロパーツ
    2. ホイール
    3. ナビ
    4. ETCのバージョン(1.0 or 2.0)
    5. 予防安全システム
    6. レザーシート
    7. サンルーフ・その他

    など、購入するときに装着した純正の追加オプションやパッケージオプションは、査定での評価でプラスになりやすいです。

    また、ホイール、サスペンション、オーディオ、バックカメラ、ドライブレコーダーなど、社外のアフターパーツを装着した場合も、追加した装備を査定時にアピールしましょう。

    スマホのメモ機能でも構わないので、アピールポイントをまとめておくと、査定時に伝え漏れがなくなります。

    番外編!価格交渉中に絶対に使わない方がいいNGワード!3選

    ここからは、番外編として価格交渉中に絶対に使わない方がいいNGワードをお伝えします。ふと漏らしてしまいそうになる一言もあるので、価格交渉中の発言には十分に気を付けましょう。

    「売るのは、まだ先です」

    価格交渉中にふと漏らしてしまいそうになるワードは「売るのは、まだ先です。」といった内容のワードです。このワードは、特に買取店で売却するときに気を付けなければなりません。

    買取業者は、売る時期が先であるとわかった途端に、おおよその相場価格での話に切り替えます。その理由は、買取業者の利益に直結するからです。

    例えば、最大限の買取額を提示した後に、走行距離が伸びたり、車に傷が付いたりすると、見込んでいた利益を得られなくなります。そのため、売る時期の話を価格交渉中にするのはやめた方が良いでしょう。

    「もっと高くならないの?」

    買取価格を少しでも上げてもらうために、「もっと高くならないの?」といった内容のワードをむやみに発しないようにしましょう。やみくもに価格を上げてほしい言っても、正直上げられません。

    例外として、下取り額や他の買取業者の査定評価額を証明する書類などがあれば、価格交渉の材料になるため、値上げを求めても良いでしょう。

    しかし、他社の査定額を証明する物がない限り、根拠なく安易に値上げを求めるワードは、お互いに良い気分になりません。
    予想していた買取額でなかった時は、「一旦、持ち帰って2日~3日以内に判断する」と伝え、一度持ち帰るようにしましょう。

    「他では○○円だったよ。」

    価格の交渉中、買取額を高くしてもらうために「他では○○円だったよ。」というワードはNGです。

    例えば、「他では、もう10万円高かった」と言ってしまうと、買取業者としては「うちでは、そこまで上げられないので、もう10万円高いところで売却した方が良いです。」としか言えなくなってしまいます。

    価格交渉をするときは、前述した通り、必ず、他店や他業者の見積もりを提示して進めてください。
    相場を無視した、根拠のない一方的な価格交渉は、プロが最も嫌う内容なので注意してください。

    他社見積もりなどの根拠をもとに、「売却する気はありますが、もう○○万円上げられませんか?」や「○○万円だったら売ります」と具体的に価格を示しての交渉については、極めて効果が高く、お互いに気持ちの良い取引ができます。

    根拠のない身勝手な価格交渉は最も嫌われる

    これだけは言っておきたいのですが、ただ単に高く売りたいだけの根拠のないか身勝手な価格交渉は、買取りのプロは最も嫌います。
    なぜなら、根拠のない価格交渉をしてくる人の殆どが、「相場を知らない」「相場を知ろうとしていない」お客様だからです。こうしたお客さんを説得するのは、実に骨が折れる話でして、無駄な交渉になる場合も多くなり、買取る側からすれば「時間ばかりかかって面倒な客」と考えられるからです。

    では、根拠を示すためには、どうすれば良いのでしょうか。
    簡単です、大手の車一括査定サイトを利用すれば良いのです。
    おすすめは、リクルートが運営する「カーセンサー」です。

    まとめ

    車の買取は、意外な着眼点があるとわかっていただけたかと思います。

    買取査定の現場では、事故歴の有無が非常に重要です。そのため、車の内側まで入念にチェックしています。また、ポロッとこぼしてしまいそうになるNGワードに気を付けながら、上手に価格交渉をして、高い評価を引き出しましょう。

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