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みなさんご存知のとおり、自家用乗用車では新車登録から初回は3年後、それ以後は2年ごとに車検を受けることが義務付けられています。
ディーラーや整備工場に依頼して車検を受ける人が多いなかで、ユーザー自身が車検場に車を持ち込むユーザー車検も増えているようですが、できればスムーズに車検を通したいものです。
検査に合格するには、車体をはじめタイヤやライト、フィルもなど道路運送車両の保安基準に規定された数多くの基準をクリアする必要がありますので、どれか一つでもクリアできないと車検に通らなくなってしまいます。
今回は、車検をスムーズに通すために注意したい点を中心に、紹介させていただきます。
このページの目次
車検切れの車で公道を走行すると重い罰則があります
車検が切れていること自体での罰則はありませんが、車検が切れている車を公道で走行させると違反点数6点で免停に加えて、6ヶ月以下の懲役または30万円以下の罰金が課せられます。
さらに自賠責保険が切れていると、6点が加算されて12点(最低でも90日間の免許停止)、1年以下の懲役または50万円位以下の罰金も追加されるため、合わせて80万円以下の罰金と、たいへん重い罰則となってしまうのです。
車検に合格しない原因はさまざまです
ここでは、ノーマル車で検査に合格できない原因を紹介させていただきます。
タイヤの溝とひび割れには注意が必要です
車検の際には、タイヤの空気圧や摩耗、ひび割れなどがチェックされます。
タイヤの溝は残り1.6mmになるとスリップサインが現れますので、車検前にチェックしておきましょう。
またひび割れがあるタイヤも検査に合格できませんので、接地面やサイドウォールをあらかじめチェックしておく必要があります。
オイル漏れも要注意です
停止した際にエンジンの下側に一滴でもオイルが漏れているようでしたら、エンジンの焼付きなど重大な故障の原因にもなりますので、検査に合格することができません。
エンジンオイルが漏れる原因は、ガスケットの劣化やオイルパンの破損、ドレンボルトの緩みなどその原因はさまざまです。
車検を受ける前にあらかじめチェックして、オイル漏れをしているようでしたら事前に修理が必要となります。
ライトの色や光量にも規定があります
ライトの色や光量は道路運送車両法によって種類ごとに決められています。
ブレーキランプは赤、ウインカーは橙、テールランプは赤などですが、ヘッドライトについては色以外に照度の検査に合格することが必要です。
ヘッドライトが傷ついて黄ばんでいたりすると、光量不足で検査に合格できない場合もあります。
ウインドウの可視光透過率
フロントウインドウだけでなく、運転席と助手席のサイドウインドウにも可視光透過率測定が行われます。
可視光透過率は70%以上確保することが必要なので、フィルムなどを貼っている場合は、検査に合格できないこともありますので注意が必要です。
ブレーキパッドの厚さは検査対象外です
ブレーキパッドの厚さは車検では調べられませんが、制動力は検査されます。
ただし、摩耗が進んだブレーキパッドでは制動力が落ちて危険ですので、減っているようであれば交換しておきましょう。
検査は合格でも車検に通らない場合があります
発炎筒等が車載されていないため不合格に
事故や故障時に後続車へ自車の存在を知らせる発炎筒ですが、車載が義務付けられています。
車検の際には発炎筒の車載も検査対象になりますので、車載しておくことが必要です。
なお、発炎筒には4年間の使用期限がありますので、使用期限を超えたものは交換しておきましょう(期限切れでも車検には影響はありません)。
最近ではLED式の非常信号灯も増えてきていますが、発炎筒の代用として使用可能です。
違反反則金未払いは車検が更新されないこともあります
駐車違反などの交通違反行為をして反則金を期日までに納めていないと、「放置違反金」として督促状が発行されます。
督促状が送付されている場合は、検査に合格ができても新しい車検証が発行されませんので、公道を走行することができません。
「放置違反金」の「領収書」または「納付済・徴収確認書」を提出する必要がありますので、車検を受ける前に納付を済ませておく必要があります。
自動車税納税証明書について
車検を受ける際には自動車税納税証明書が以前は必要でしたが、2015年以降は納付後2~3週間ほどで、オンラインにて確認が可能になっています。
納付後の日数が経っていない、滞納しているなどでなければ、自動車税納税証明書は必要ありません。
車検の注意点のまとめ
今回は車検をスムーズに通すために注意したい点を中心に、紹介をさせていただきました。
実際の車検では、今回紹介させていただいた、タイヤ、フィルム、ライトなどの以外にも、足回りやマフラー、クラクション、車高や全長など、多岐にわたる検査項目があります。
ユーザー車検を受けられる方だけでなく、ディーラーや整備工場などで車検を受けられる方にも、スムーズに車検を通すためにご参考にしていただければ幸いです。
【参考】国土交通省「自動車検査・登録ガイド」