rank_bana_img
 
   soudankai_bana_img
 ※当ページでは筆者が実際に利用もしくは取材し良質と感じたサービスの広告を掲載

道路標識の豆知識!「止まれ」や「徐行」の標識は、なぜ逆三角形

道路標識の豆知識
       
筆者たかまさ
Follow me

日本中の高速道路や国道、県道、市町村道には、必ずと言ってよいほど何かしらの道路標識が設置されていますが、2017年に内閣府の「交通安全白書」には、日本国内にある道路標識の数は約979万枚と記されています。

運転免許証を取得する際には道路標識の意味を覚えることが必須となりますが、免許を取得して何年も経ってしまうと、普段あまり目にしない道路標識は意味も忘れてしまいがちです。

また、道路標識の色や形、描かれているマークにはいくつもの種類がありますが、それぞれに意味を持ったものとされています。

今回は身近な存在の道路標識について、あまり知られていないものも混じえた豆知識を紹介いたします。

道路標識の種類は大きく分けて4種類になります

道路標識の種類は細かく分類すると100種類を超えるといわれていますが、本標識は大きく分けると次の4種類に分けられます。

規制標識

一時停止の「止まれ」や「車両進入禁止」、「一方通行」など、主に通行の禁止や制限などの規制を行うもので、標識のベースカラーには赤色や青色が使われています。

警戒標識

「踏切あり」や「車線数減少」、「横風注意」など、通行に対して減速や注意をうながすもので、標識のベースカラーには黄色が使われています。

案内標識

おもに目的地や通過地、インターチェンジ、市町村などの方向や距離を表す標識で、標識のベースカラーは一般道では青色、高速道路では緑色が使われています。

指示標識

「横断歩道」や「駐車可」など通行に関する指示を与える標識で、標識のベースカラーには青色が使われています。

以上4種類の本標識を補足する役割として、「車両の種類」や「時間」「区間」などを表す補助標識もあり、本標識と組み合わされて使用されています。

案内標識に書かれている○kmは、どこまでの距離?

市町村の中心地点ではありません

案内標識には「〇〇 △km」と表示されていますが、地名を表す〇〇はどこまでの距離を表しているのか、ご存じでしょうか?

実は表示されている場所が市町村であった場合は中心地ではなく、原則として市役所や町村役場の正面地点とされています。

ただし、その地点が市街地や中心部から大きく離れている場合には、中心部付近の大きな交差点や駅、繁華街などの市町村を代表する地点が表示される場合もあるようです。

東京△△kmの場合は都庁が基準?

次は「東京 △△km」と表示されている場合は、少し特殊な表示になりますので紹介します。

単に東京と表示されている場合は特殊で東京都庁までの距離ではなく、東海道・中山道・日光街道・奥州街道・甲州街道の起点となっている「日本橋」にある「日本国道路元票」までの距離です。

これは江戸時代に作られた5街道の起点が、そのまま現在の標識にも受け継がれていることになっています。

標識の形や字体にも工夫がされています

高速道路と一般道では標識のフォントが違う?

一般道と高速道路では案内標識などに使われているフォントには、あまり知られていませんが違いがあるのです。

一般道では「丸ゴシック」が使用されていますが、高速道路では高速走行時にも見やすくするために現在では「角ゴシック」が使用されています。

ちなみに2010年以前に設置された高速道路の道路標識には、旧道路公団が開発した「公団文字」と呼ばれるフォントが使われていました。

「止まれ」や「徐行」の標識はなぜ逆三角形なのでしょうか?

ほどんどの道路標識が丸や四角形をしていますが、「止まれ」や「徐行」の道路標識だけが、なぜか逆三角形をしていますね。

実は1963年以前は欧米で使われているような八角形の形をしていましたが、視覚的に注意を引きやすくするために、当時はドイツが採用していた逆三角形が採用されました。

その後はドイツも他の国に見習って八角形に変更したため、日本の逆三角形の「止まれ」の標識は世界的にも珍しいものになったようです。

道路標識の設置はどこがするの?

案内標識と警戒標識については、国道の場合は国土交通省や地方自治体、主要地方道や一般都道府県道については、県道なら県、市道なら市などの各道路管理者が設置を行います。

規制標識と指示標識、補助標識は、おもに各都道府県公安委員会が設置を行いますが、一部は道路管理者が設置することもあるようです。

なお高速道路も同様で、案内標識や警戒標識はNEXCOなどの道路管理者、規制標識や指示標識、補助標識は、おもに各都道府県公安委員会が設置をしています。

道路標識の値段は千差万別です

道路標識の値段は種類によって大きく変わりますが、代表的な「とまれ」の標識は本体が8千円~1.5万円ほど、支柱代や運搬費、土台用コンクリート代、工事費、場所によっては誘導員などを入れると、1本あたり30万円~50万円ほどといわれています。

また高速道路のルート情報などの大型案内標識は本体だけでも、300万円を超えるものもあるそうですが、高速道路の車線規制を行って設置する必要がある場合は、設置費用がかなり高額なものになるようです。

まとめ

今回はドライバーだけでなく自転車や歩行者にとっても身近な、道路標識についての豆知識を紹介いたしました。

数や種類も多い道路標識ですが、色や形だけでなくフォントにまで配慮がされていることが、おわかりいただけたかと思います。

また全国の「動物注意」などの道路標識には、変わり種のものもありますので、旅行の際などに探してみるのも楽しいかもしれませんね。

【参考】
チューリッヒ保険会社「道路標識一覧と意味。規制標識・補助標識などの種類やマーク」

【サイト監修者】
Tomoki
Latest posts by Tomoki (see all)

    目次へ

    GO