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車のトンネル走行で速度低下はなぜ起きる?錯覚などにも注意

トンネル内の車の速度低下はなぜ?
【コンテンツ監修者】
Sato Tomoki
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    筆者たかまさ
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    日本の国土には山が多いことから、高速道路に限らず一般道でも数多くのトンネルが存在しています。

    運転歴や性別、年齢に限らず、トンネル走行に不安を感じることや、苦手意識をもっているドライバーは、けっして少なくないようです。

    トンネル内は暗いだけでなく、周りを壁面で囲まれている環境のため、外部の道路とは違った感覚になることから、不安感や緊張感をおぼえるドライバーも少なくありません。

    これらの不安や緊張感は、トンネル内特有の現象が原因で起きるとされているようです。

    今回はトンネル走行で起きる特有の現象と、それぞれの対策も紹介させていただきます。

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    高速道路のトンネル入り口で速度が低下する理由とは?

    高速道路のトンネル入り口付近は、速度低下による渋滞が起きやすい場所とされています。

    これは明るく開けた視界の外部から暗くて壁面に囲まれたトンネル内に入った時に、心理的な圧迫感から道幅が狭く感じてしまうために、アクセルを緩めてしまうドライバーが多いためです。

    とくに晴れた日の昼間では、トンネル内と明暗の差が激しいので、より圧迫感が強く感じられるでしょう。

    また、多くのトンネルではトンネル内の水はけをよくするために、道路にはゆるやかな傾斜がつけられています。

    入口付近では上り坂、出口付近では下り坂となっているのですが、そのためにトンネル入口付近ではアクセルを踏み込まないと徐々に速度が落ちてしまい、出口付近では逆にアクセルを緩めないと、速度が上がってしまう現象が起きるのです。

    トンネル内では錯覚が起きることも

    隣車線の車が突然寄ってくるのが不安

    トンネル内を走行中に隣車線の車に近づきすぎてしまい、あわててハンドルで修正しようとして、ふらつき運転をしてしまった経験をもつドライバーも少なくないようです。

    トンネル内では壁面に囲まれているのでドライバーの心理として、壁側から離れようとする意識が働いてしまいます。

    そのために無意識の間に、左側車線の車は右側に、右側車線の車は左側に寄せて走行してしまうことが起こります。

    また、隣車線に並走車がいることで視点をそちらに集中してしまうために、無意識に隣車線の並走車に近づいてしまう「視覚吸引作用」も、起こりやすいようです。

    そのために隣車線の車が寄ってくるのではなく、みずからが寄ってしまうことも起こります。

    トンネル内では、前走車との車間距離を多めに取り、視点を遠くに置いて白線で自車の位置を確認しながら運転をすることによって、車線の真ん中をふらつかないで直進できるようになります。

    トンネル内では速度感覚をつかめない

    視界が開けた道路では、ドライバーは流れる周囲の景色をみることで、速度を感じ取ることができます。

    しかし、壁面に囲まれたトンネル内で前走車に視点を集中していると、速度感覚を失ってしまうことが多いようです。

    そのため、同じ速度で走行している前走車が止まっているように見えてしまう錯覚、「追従静止視界」に陥ってしまうこともあります。

    このような時には、前走車との車間を取ることで前方の視界が開けますので、より前方の交通状況に視線を移すなどして、視覚に刺激を与えることが必要です。

    また、時折スピードメーターで速度を確認して、速度感覚を修正するとよいでしょう。

    前走車が突然視界から消えてしまう?トンネル出入り口付近は要注意です

    トンネルに入った直後に前走車がみえなくなってしまう

    「トンネルに入ったとたんに、前を走っていた黒っぽい色の車がみえなくなった」、そのような経験をされた方もいらっしゃるのではないでしょうか?

    とくに晴れた日の昼間は、明るい外部から薄暗いトンネル内に入ったことで、黒色などの濃色系の車が周囲の暗さに同化してしまう、「溶け込み現象」が起きやすくなります。

    また自車も濃色系の場合は同様に後続車の視界から見えなくなってしまうので、トンネルに入る手前でテールランプを点灯させることが必要です。

    その他にも、トンネルに入る少し手前で片目だけをうっすらと閉じて、少し暗さに慣れさせておくのも、「溶け込み現象」を緩和させる効果があります。

    トンネルを出た途端に前走車がみえなくなってしまう

    晴れた日の昼間にはトンネル出口を抜けた途端に、白色やシルバーなど淡色系の車が太陽光の中で同化してしまいみえなくなってしまう「蒸発現象」が起こることがあります。

    また山あいのトンネル出口でも、太陽光の逆光によって同様な現象が起きることもあるようです。

    これらは急激な明るさの変化に目の機能の順応が間に合わないことが原因ですので、トンネル出口付近で薄い色の偏光サングラスをかけることで、多少は明暗差の影響を少なくすることができます。

    トンネル内では車間距離が何よりも大切

    今回はトンネル走行に不安や苦手意識を感じさせる原因と、それぞれの対策も紹介させていただきました。

    暗いだけでなく独特の閉塞感があるトンネル内部では、トンネル独特の現象がいくつか起きることをおわかりいただけたかと思います。

    これらの現象が起きることで、トンネル走行への不安や緊張感を感じるドライバーも多いのではないでしょうか。

    今回紹介した原因以外にも、トンネル内は事故や渋滞が発生することも多いので、より緊張感が増すことも苦手意識や不安を感じる要因として考えられます。

    トンネル走行は、車間距離を多めにとって、余裕のある運転を心がけたいものです。

    【参考】
    JAF(一般社団法人日本自動車連盟)「トンネル内で起こる不思議な現象とは?」

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