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このページの目次
「車は長く乗った方が得!」実は経済面でも安全面でも損をしている
「車は長く乗った方が得」と考えている人の特徴は以下です。
- 車を買い替えるための目先のコストばかりが気になって、総支払額(トータルコスト)の観点がない
- 経年劣化に伴う車の安全性の低下を、ほとんど無視してしまっている
- 買い替えるときの旧車を高く買取ってもらう合理的な方法を知らない
では、こうした特徴を念頭に置きながら、「車は長く乗った方が得」という考えは、実は経済面でも安全面でも損をしている件につて、解説します。
同じ車を長く乗った方が経済面で損をするケース
例えば、
- 新車価格250万円の車を9年間、乗り続けて最後に手放した場合の総支払額は「304万円」
- 新車価格250万円の車を3年ごとに買替えて最後に手放した場合の総支払額は「300万円」
です。
詳細は、次項で説明します。
同じ車を長く乗った方が安全面で損をするケース
「公益財団法人交通事故総合分析センター」の調査によると、経年劣化等に伴う整備不良などが原因で事故が発生する割合は、8年未満は横ばいですが、これを過ぎると増加の一途をたどります。
詳細は、次項で説明します。
「車は長く乗った方が得」とは限らない!シミュレーションで解説
トータルコスト(総支払額)で考えると、「同じ車をなるべく長く乗った方が得」とする考えは、実は「損」をしているケースがあることを解説します。
先ず、結論としてシミュレーション結果は以下です。
実は、総支払額で考えると、長く乗っても、3年ごとに買い替えても総支払額は、ほぼ同額か、場合よっては長く乗り続けた方が「損」をします。
- 250万円の新車を9年間乗り続けて手放した場合の総支払額は304万円
- 250万円の新車を3年ごとに買い替えて9年後に手放した場合の総支払額は300万円
車の価値の算出として、中古車業界では一般的に新車から3年後は50%~60%、9年後は0%とされています。
よって、ここでは3年後の買取価値は「60%」、9年後は「0%」で計算しています。
どうすれば3年後の車を、可能な限り高く買取ってもらえるのかは、こちらをご覧ください。
新車を9年間乗り続けて手放した場合の総支払額シミュレーション
新車価格250万円の車を9年間乗り続けて手放した場合の総支払額は
総支払額:304万円
年数 | 新車価格 | 旧車査定額 (買取り額) | 車検費 修繕費 |
---|---|---|---|
購入 (1年目) | 250万円 | --- | --- |
車検(1回目) (3年後) | --- | --- | 車検12万円 |
車検(2回目) (5年後) | --- | --- | 車検12万円 修繕費8万円 |
車検(3回目) (7年後) | --- | --- | 車検12万円 修繕費10万円 |
売却 (9年後) | --- | 0円 (残存価値0%) | --- |
計 | 250万円 | 0円 | 54万円 |
総支払額 | 304万円 |
※ 5年以降は、新車としてのメーカー保証がなくなるため、修繕費として18万円を計上
新車を3年ごとに買い替えて9年後に手放した場合の総支払額シミュレーション
新車価格250万円の車を3年ごとに買い替えて最後に手放した場合の総支払額は
総支払額:300万円
年数 | 新車価格 | 旧車査定額 (買取り額) | 車検費 修繕費 |
---|---|---|---|
購入 (1年目) | 250万円 | --- | --- |
乗替(1回目) (3年後) | 250万円 | 150万円 (残存価値60%) | 0円 |
乗替(2回目) (6年後) | 250万円 | 150万円 (残存価値60%) | 0円 |
売却 (9年後) | --- | 150万円 (残存価値60%) | 0円 |
計 | 750万円 | 450万円 | 0円 |
総支払額 | 300万円 |
※ 3年で買い替えなので車検費はなし。常に新車としてのメーカー保証もあるので修繕費もなし。
大変危険!8年目からトラブルや事故が急増
以下の統計は「公益財団法人交通事故総合分析センター」が自主研究によって公開した、「事故と使用経過年数の整備不良トラブルの割合」を可視化したものです。
3~8年未満の車の事故時の整備不良の割合は、ほぼ横ばいなのが確認できます。
ところが、8年を過ぎたあたりから、整備不良の割合が増加して、最終的には倍増しています。
一定期間(概ね8年未満)に限り、車両の安全性(整備不良が事故に及ぼす影響)は横ばいですが、それを過ぎると増加の一途をたどるのが確認できます。
すなわち、車両の経年劣化等に伴う安全性の低下を考慮すると、「車は長く乗った方が得」とする考えは的外れと言わざるを得ません。
交通事故データからみた自動車の点検整備に関する調査分析報告書(H24年)
データ出典:公益財団法人交通事故総合分析センター
買い替え時は高く買取ってもらうのが鉄則
「車は長く乗った方が得」とする考えは、経済面においては「損」をしている場合があり、安全面においては大変に危険な考えであることがご理解いただけたと思います。
特に、車両の安全性については、9年間同じ車両を乗り続けるよりも、3年ごとに買い替えた方が比較にならない程、安全で賢い乗り方であることは言うまでもありません。
また、肝心の経済面において損をしないためには、買い替えるときに、旧車をどれだけ高く査定してもらい、買取ってもらえるかが勝負です。
愛車を高く買取ってもらいたいなら活用すべき査定サービス
オススメは「MOTA車買取」です。
理由は、実車の確認なしで、申し込みの翌日18時には、最大20社の査定額がオンラインで確認でき、査定後のキャンセルも無料だからです。
加えて、契約後であっても車引き渡しの翌日までなら無料でキャンセル可能なので、売却未経験者でも安心です。
- 最大20社が査定に参加(オンラインだけで査定可能)
- 希望査定額に達しなければキャンセルは無料
- 売買契約後(車を引き渡した翌日まで)であってもキャンセルは無料
- 一括査定にありがちな受付直後の集中電話がない
- 翌日の18時に各業者の査定額が管理画面に表示
- 各業者毎の最低買取額が約束されている
筆者が車一括査定を使った実体験を記事にしていますので、以下の記事も参考にしていただけたら幸いです。
まとめ
車を長く乗り続けることの不利益や危険性についてシミュレーションを交えて解説しました。
ご自身はもとより、ご家族や同乗者の安全を優先するのであれば、古い車に乗り続けるのではなく、なるべく早く安心安全で信頼性の高い新しい車に買い替える決断をして欲しいです。
また、昨今の車両の安全面での性能向上によって、以前と比べて衝突事故や死傷事故などが少なくなっていることが統計的に証明されています。
車所有者の英断を期待します。