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近年の自動車は様々な機能が搭載され、各メーカーが最新技術を導入して、競い合っています。
このことは消費者である我々にとってはありがたいことで、よりよい車を自由に選ぶことができます。
しかし、衝突被害軽減ブレーキなどの先進安全技術やEVの普及によって、整備に求められる技術が上がり、人材が減少する問題が出てきています。
国は有識者や業界関係者を集めて、根本から解決するための対策を2022年度内にまとめることを予定しています。
整備士不足を国も対策へ
5月13日に国土交通省は人材が不足している自動車整備士の問題を解決するため、「自動車整備技術の高度化検討会」の下に、業界関係者などで構成する「自動車整備の高度化に対応する人材確保に係る検討WG(ワーキンググループ)」を新設しました。
WGでは、自動車整備士に必要な技能を持った人材の確保や年々求められる先端技術に対応できるスキルアップの対策を検討していき、慢性的な人材不足への計画的、効果的な取り組みを支援する。
そして、少子化に加え、若者のクルマ離れによって整備士を目指す若い人が少なくなっているのも理由の1つです。
2011年度には自動車整備技能登録試験の学科試験受験者数は4万4千人いたのに対して、2020年度は3万5千人で1万人になっています。
WGでは、一種養成施設に入学する学生増加策や、整備士復職者への待遇や外国人の採用など、自動車整備事業者に勤務する自動車整備士や工員の能力向上策などを検討していき、1回目の会合を来月に開催し、2022年度内に対策をとりまとめる予定です。
整備士の待遇改善は重要な課題か
これまでに何度か不正車検問題が大きな問題になっています。
現状を改善しようと動き出していましたが、新型コロナウィルスなどの影響による減産や工場停止の影響もあり、思うように進んでいません。
国土交通省が人材確保策に係わる検討のWGが立ち上がったことを受け、外国人整備士.comとシングルマザーこそ輝く未来をつくる会を通して自動車整備士採用の支援を開始することを発表しました。
整備士不足は危険要素の1つ
自動車業界にとって、整備士不足は早急に解決しなければならない問題です。
自動車を購入し、快適に乗り続けていくためには定期的なメンテナンスや点検は欠かすことができないため、整備基盤が揺らぐと車の安全走行に直接影響します。
すなわち、十分にメンテナンスを行えていない自動車が増えていくと、不慮の事故やトラブルが増え、業界全体に悪い影響が及ぶのは明らかです。
政府と自動車メーカーが協力して、よりよい解決策が出てくることに期待ですね。