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脱輪事故は11月~2月に集中!タイヤ交換後は再チェックが必要

タイヤ交換
       
筆者たかまさ
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昨年11月頃から12月にかけて、走行中にタイヤが外れてしまう脱輪事故が相次いで発生しました。

11月14日には北海道で、軽自動車から外れてしまったタイヤが4歳の女の子を直撃して意識不明の重体、12月1日には青森県で大型トラックから外れた2本のタイヤが、道路わきで作業していた人に直撃して亡くなられるといった、痛ましい事故が発生しています。

今回は、このような脱輪事故が発生してしまう原因や、タイヤ交換時の注意点を中心に紹介いたします。

脱輪事故は11月~2月に集中して発生

国土交通省によると、2022年に発生した大型車の脱輪事故140件のうち、11月~2月に発生した件数は93件と、7割近くがこの時期に集中して発生しました。

今年も相次いで発生した脱輪事故対策として、国土交通省では運送会社に対して、タイヤを固定するホイールナットの緩みのチェックの他、タイヤを交換して一定距離を走行後にホイールナットを締め直す「増し締め」が確実に行われているかの点検を行うように、緊急の指示を出しています。

脱輪事故が発生する主な原因

脱輪

タイヤ交換時の作業不備

脱輪事故の発生が多い11月~2月は、夏用タイヤからスタッドレスタイヤなど冬用タイヤへの履き替えと重なる時期です。

タイヤ交換時に規定の締付トルクでホイールナットが締め付けられていないことの他、ホイール・ボルト、ホイール・ナット及びホイールの錆、ゴミの確認、清掃が不十分であることが脱輪事故の主な原因と、国土交通省では推定しています。

これらの不備が発生する理由としては、冬用タイヤへの交換時期が短期間に集中してしまうことから、作業時間の制約もあり、ヒューマンエラーが発生することが考えられるようです。

タイヤ交換後の保守管理の不備など

その他にも国土交通省では、タイヤ交換後にホイールナットの増し締めが行われていない、または増し締めの実施時期(距離)が遅いことの他、日常点検・定期点検時にホイール・ボルトの緩みの点検が不十分なことなども、脱輪事故の原因として推定しています。

タイヤ交換時の注意点

自分で交換する際にはナット締める順序に注意

ナットを締める順序
タイヤ交換の場所は傾斜のない水平な場所でジャッキアップして行いますが、ホイールを車体に装着する際に注意したい点としては、4つ穴ホイールの場合は最初に1カ所のナットを指で軽く締めた後、次は対角線上のナットを軽く締め、最後に残り2カ所のナットを仮締めすることです。

なお、5つ穴のホイールでは、星を描くように「12時→4時→10時→2時→8時」の順番で締めていきましょう。

この際にナットを締める順番を間違えると、ホイールが均等に車体に接しないため、ボルトの破損が起きるなどして脱輪の原因になりますので、気をつけましょう。

仮締めの後は、ホイールレンチを使用して、最初と同様に対角にあるナットをタイヤやホイールがガタつかない程度に締め付けていきます。

本締めの際には締め過ぎに注意

最後にジャッキを降ろして本締めを行いますが、この際もホイール装着時の順番通りにナットを締めます。

ナットを締める際には、力まかせに締め付け過ぎるとネジが損傷する恐れがあります。

ナット締めには適切なトルクがあるので、不安がある人は、トルクレンチ等を用いてナット締めを行ってください。

走行後に必ず確認を行いましょう

タイヤを交換した後は少し車を走らせた後、前述した順番通りにレンチを使用してナットの緩みがないか、最終のチェックをしましょう。

なお、走行時にカタカタとホイール部から音がする際は、ホイールが正常にはまっていない恐れがありますので、すぐに車を停めてチェックすることが必要です。

まとめ

今回は、脱輪事故が発生する原因、タイヤ交換時の注意点を中心に紹介いたしました。

サマータイヤとスタッドレスタイヤの交換は自分で行うという人も少なくないと思われますが、作業時は水平な場所で行うなどの安全面にも気をつけたいものです。

また、交換後は必ず再チェックを行い、少しでも走行時に違和感を感じた際には、必ずタイヤの専門家にチェックしてもらうことが必要といえます。

特に、タイヤ交換後に一定距離を走行後、ホイールナットを締め直す「増し締め」は脱輪を防ぐためには、とても重要です。

【参考】
国土交通省「脱輪事故」

【サイト監修者】
Tomoki
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