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真夏の炎天下!車内温度を素早く下げる方法とは

車内温度を素早く下げる
【コンテンツ監修者】
Sato Tomoki
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    筆者たかまさ
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    今年も暑い夏がやってきましたが、真夏の炎天下に窓を閉めきって駐車した車内は、ハンドルに触るとやけどをしてしまいそうな高温になります。

    そのような時は、エンジンをかけてエアコンのスイッチを入れても、車内の温度は、素早く下がってくれないものです。

    JAF(一般社団法人日本自動車連盟)では過去に、真夏の炎天下に駐車した際の車内温度についての実験と、夏の車内温度を最も早く下げる方法についての実験をそれぞれ行いました。

    今回は、この2つの実験結果を紹介いたします。

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    今回の実験の概要について

    今回のJAFが行った2つの実験は、それぞれ別の時期に別の場所、違う車種で行われています。

    真夏の炎天下に駐車した際の車内温度についての実験では、同一車種のミニバン5台を用いて

    1. ボディカラーが黒色の対策なし
    2. ボディカラーが白色の対策なし
    3. ボディカラーは白色&サンシェード装着車(フロントガラス)
    4. ボディカラーは白色&窓開け3cm
    5. ボディカラーは白色&エアコン使用

    の条件で、午後12時から4時間の間の車内温度を計測したものです。

    一方で夏の車内温度を最も早く下げる方法についての実験では、同一車種・ボディカラーの小型車5台を用いて、車内温度が55℃までに達した際に、

    1. ドア開閉(助手席の窓を開け、運転席ドアを5回開閉)
    2. 冷却スプレー使用
    3. エアコン外気導入
    4. エアコン内気循環
    5. エアコン+走行

    それぞれ条件を変えて、実験を行いました。

    炎天下に駐車した際の車内温度の実験

    車内最高温度は57℃に達した実験車も

    今回の実験で、最も車内温度が高くなった実験車は、ボディカラーが黒色の対策なしで57℃まで達しました。

    次に高い温度となった実験車は白色の対策なしで52℃、サンシェード装着車が50℃、窓開け3cmが45℃、エアコン作動が27℃と続いています。

    サンシェードの装着や窓を開けておくことで一定の効果はあるものの、人間や動物が耐えられない温度にまで上昇することが判明しました。

    また、ボディカラーでの違いは、白色の方が5℃低い結果となり、熱吸収の違いを反映したものとなっています。

    ダッシュボード上のスマホは使用不能に

    次にダッシュボード上の温度を測定した結果では、最も温度が高くなった実験車は、やはりボディカラーが黒色の対策なしで79℃まで達しました。

    次に温度が高くなったのは、窓開け3cmの実験車で75℃、白色の対策なしが74℃とつづき、3台の実験車が70℃を大きく超えています。

    以下は、エアコン作動が61℃、サンシェード装着車が52℃となっており、ダッシュボード上の温度については、フロントガラスにサンシェードを装着した実験車が最も温度が低い結果となり、サンシェードに一定の効果があることが判明しました。

    なお、今回はダッシュボード上にスマホや百円ライターなどを置く実験も行われましたが、スマホは本体温度の上昇により使用不能(後に回復)となり、百円ライターは2~3時間でケースに亀裂が入り中のガスがもれ出してしまう結果となり、温度が危険なレベルであることを裏付けています。

    車内温度を最も早く下げる方法の実験

    冷却スプレーやドア開閉では温度がそれほど下がらない

    今回の実験で最も車内温度が下がらなかったのは冷却スプレーの使用(エアコン使用なし)で、車内で噴射した3分後に50.1℃と5℃ほど下がったのみでした。

    次いで下がらなかったのは、エアコンを使用せずに助手席の窓だけを開け、運転席のドアを開閉した実験車で、5回開閉した後の車内温度は47.5℃となっています。

    エアコン+走行が最も早く下がる

    エアコンを使用した3台の実験車の中では、エアコン+走行の実験車が5分後に28.0℃と、最も早く車内温度を下げることができました。

    他の2台では、エアコン内気循環が10分後に27.5℃、エアコン外気導入では同じく10分後に29.5℃まで下がりましたが、5分後の時点ではいずれも車内温度が30℃を大きく超えており、エアコン+走行の実験車には車内温度を下げる即効性では劣ることが判明しています。

    なお、エアコン+走行の実験車は、窓を全開にしてエアコン外気導入(設定温度は最低温度)で走行、2分後に窓をすべて閉めてエアコン内気循環に変更後、3分間走らせたデーターです。

    今回の実験から、車内温度を素早く下げるだけでなく省エネや環境のためにも、エンジンをかけてすぐに走行して、窓の開け締めやエアコンの内外気切替えを操作することが、もっともよい方法といえるでしょう。

    また、サンルーフ付きの車であれば、窓とサンルーフを全開にすることで、素早く高温な車内の空気を排出できるので、より短時間で車内温度を下げることが期待できそうです。

    車に水をかけても効果は期待できない

    番外編として、8Lのバケツ3杯の水を実験車のボディにかける実験も行われましたが、0.9℃しか車内温度は下がらず、ほとんど効果がないようです。

    まとめ

    今回はJAFが行った、真夏の炎天下に駐車した際の車内温度についての実験と、夏の車内温度を最も早く下げる方法についての実験結果について紹介いたしました。

    2つの実験結果から、駐車中はサンシェードやカーテンなど使用して、窓を3cmほど開けておくことで車内温度の上昇を少しでも防ぎ、エアコン+走行の方法で素早く車内温度を下げることが、現実的で最も効率がよい方法だといえるようです。

    【参考】
    JAF「夏の駐車時、車内温度を最も早く下げる方法は?(JAFユーザーテスト)」

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