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車のマフラーから水や白煙は大丈夫?排気は地味だけど、とても大切

車のマフラーはら水や白煙
【コンテンツ監修者】
Sato Tomoki
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    筆者たかまさ
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    車のマフラーとは車の後部から見える排気管だけを指す場合もありますが、幅広く解釈をすると、エンジンから車の底部に取り付けられて最後部へと伸びる、排気装置全体のことを指しています。

    最近ではEV車などのマフラーが存在しない車もありますが、ガソリン車やディーゼル車はもちろん、HV車にも装着されていることは皆さんもご存知でしょう。

    数ある車のパーツの中でも地味な存在のフラーですが、実は重要な役割を担っていて、道路運送車両法の保安基準においても、マフラーの構造や取付け基準、排気音などが細かく規定されているのです。

    今回はマフラーの役割や法律上の規定、トラブルなど、マフラーにまつわる話を紹介いたします。

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    マフラーの役割は?

    排気ガスをクリーンにして排出する役割

    マフラーの役割として一般的に知られているのが、エンジン内部で燃料を燃焼させた際に出る排気ガスを排出することです。

    ただし、そのまま排出しては排気ガスに含まれている有害な一酸化炭素や炭化水素、窒素酸化物が、大気中にばら撒かれてしまいます。

    そこで触媒(キャタライザー)をエンジンとマフラー排気口の途中に取り付けることによって、有害物質を人体に無害な二酸化炭素や水蒸気、窒素に変換して、排出する重要な役割を担っているのです。

    エンジンの燃焼によって起きた爆発音を消音する役割

    エンジンから出た排気ガスは高温・高圧のために、そのまま排気してしまうと急速に膨張することで大きな音を出してしまいます。

    そこで排気ガスの温度や圧力を下げることで、排気音を小さくするために取り付けられているのがサイレンサーです。

    また、サイレンサーは消音するだけでなく、排気音をチューニングする役割も担っています。

    ちなみにマフラーの語源は、英語で「包む」や「覆う」を意味する「muffler(マフラー)」から来ており、音を包みこんで消音することから繋がったとされているそうです。

    マフラーの道路運送車両法の規定は?

    マフラーに関しては最初に記述しましたように、道路運送車両法の保安基準によって、いくつかの規定が設けられていますので、ここで紹介しましょう。

    取り付け位置に関する規定

    社外品のマフラーなどを取り付ける際に注意したいのが、地上高と最後部の位置です。

    地上高に関しては、取り付け後の地面との間に最下部が9cm以上なければいけません。

    また、マフラーの最後部が車体の最後部から1cm以上突き出していると違反になりますので、こちらにも注意が必要です。

    排気音の音量に関する規定

    排気音に関しても規定があり、マフラーを交換した場合は、交換後の音の大きさが新車時の車検証などに記載されている近接排気騒音に、5dbを加えた値以下と規定されています。

    例を挙げれば、新車の近接排気騒音が91dbの車のマフラーを社外品に交換する際は、取り付け後の近接排気騒音は96db以下でなくてはなりません。

    排気音が良いなどの理由で安易にマフラーを交換すると、車検に通らない場合も考えられますので注意しましょう。

    マフラーのトラブルについて

    マフラーの排気口から水がポタポタ落ちるのは正常

    マフラーから水をポタポタ落として走行する車を見掛けますが、これは故障ではなく正常な状態です。

    ガソリンには水素が含まれており、燃焼することによって水素と酸素が結びつくことで水が発生します。

    この水が排気圧によって、マフラーの排気口から出てくるものです。

    また、触媒によって有害物質の炭化水素が還元される際にも水が発生して、落ちてくる場合もあります。

    なお、一般的には気温が低い冬場のほうが途中で蒸発しないために、落ちてくる水の量も多くみられるようです。

    いつもより排気音が大きい

    マフラーに穴が開いてしまうと、サイレンサーによる消音効果が薄れてしまい、排気音が大きくなります。

    マフラーに穴が空いてしまう原因としては、最近のマフラーは錆びにくい材質を使用していますが、それでも経年劣化による腐食は起きてしまいますので、特に古くなった車では腐食によって穴が開いてしまった可能性が考えられるでしょう。

    その他にも、段差を乗り越えるときなどに縁石にぶつけるなど、衝撃を与えたことでマフラーに亀裂が入ったことも考えられます。

    小さな穴でしたら、パテによる補修や溶接での修理が可能ですが、開いた穴の大きさによってはマフラー交換が必要になるかもしれません。

    マフラーから白煙が出る

    通常の排気ガスの色は無色透明ですが、寒い時期にエンジンが冷えている時などで、エンジンをかけた直後に白煙が出ることがありますが、主に水蒸気なので問題はありません。

    この場合はマフラーから出た煙はすぐに消え、またエンジンが暖まれば、白煙も出なくなります。

    エンジンが暖まっているのに白煙や黒煙が出て、オイルが焦げたような臭いを伴う時には、エンジン内部にトラブルが発生している可能性が高いので、修理工場などでチェックしてもらいましょう。

    まとめ

    今回はマフラーの役割や法律上の規定、トラブルなど、マフラーにまつわる話を紹介いたしました。

    普段はあまり気にかけることがないマフラーですが、排気音や排気ガスの色をチェックすることで、トラブルを最小限に抑えることができますので、長距離ドライブの前などには、チェックしておくことをおすすめします。

    【参考】
    チューリッヒ保険会社「車のマフラーとは。構造や触媒、消音の役割。排気漏れ・異音・白煙などの故障。車検規定について」

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