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もと中古車販売店員が忠告!失敗しない中古車の選び方・7選

失敗しない中古車選び
【コンテンツ監修者】
Sato Tomoki
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    筆者たかまさ
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    中古車の選び方に悩んだことはありませんか。

    中古車は、1台ずつ車両の状態が異なるため、同じ車種・同じグレードであっても外装や内装のコンディション、エンジンや電装系の動作、さらには故障する確率まで違うのです。

    今回は、元中古車販売員が「失敗しない中古車の選び方7選」を解説します。
    中古車を選ぶときは、ここで紹介する7つのポイントをしっかりとチェックして、良質な中古車を選びましょう。

    中古車の選び方にはコツがある

    中古車を選ぶときには、いくつかコツがあります。
    車両を選ぶときには、年式や走行距離、内装や外装などの状態に気を付けなければなりません。

    そして、意外と忘れがちなのが、最終的な納車のことまでシミュレーションしておくことです。
    では、実際に中古車を選ぶときの注意点やチェックすべきポイントはどこなのでしょうか。
    また、納車されるまでに気を付けなければならないことは、どのようなことなのか詳しく解説します。

    1:年式と走行距離に注意すべし!

    気になる中古車を見つけたときは、「年式」と「走行距離」に注意しましょう。一般的に、良い車両と言われる中古車は、年式が新しく、走行距離が短い車両です。
    しかし、高年式・低走行距離の中古車は、車両価格が高くなります。予算に余裕があれば、高年式・低走行距離の中古車を選ぶようにしましょう。

    また、数年落ちの予算に合った車両を見つけるときには、年式と走行距離の両方をチェックして、年式相応の走行距離の車両を選ぶことがポイントです。年式相応の走行距離は、1年で10,000km~12,000kmの走行距離で算出されます。例えば、3年落ち(3年前の初度登録)の場合、年式相応の走行距離は30,000km~36,000km。5年落ち(5年前の初度登録)の場合、年式相応の走行距離は50,000km~60,000kmです。

    年式と走行距離の関係を見る上で、気を付けなければならないのは、年式が新しいのに走行距離が伸びすぎていたり、年式が古いのに走行距離が短すぎたりする場合です。
    年式が新しくても、走行距離が伸びすぎている場合は、「過走行」と言われる状態になるため、買取額および販売価格が安くなります。
    しかし、過走行の状態であっても、オイル交換などの適切なメンテナンスが行われていれば、大きな不具合やトラブルが起きにくいと言えるでしょう。

    過走行の中古車の場合、これまでに受けてきたメンテナンスの記録を確認し、定期的な点検や整備、部品交換が行われていれば、良質な車両と判断できます。

    一方、年式が古いのにも関わらず、走行距離が短すぎる場合は、日常的に車が使われておらず、週末のみに動かしていた可能性が高いです。年式相応の走行距離でなくても、定期的な点検やメンテナンスが行われ、車検を通していれば、大きなトラブルや不具合が発生することはないでしょう。

    しかし、車検が切れた状態でガレージに眠っていた車両などは、車検を通してからの納車となります。そのため、車検整備が必要となり、整備時に多くの部品交換が発生すると、整備費用と部品代が上乗せされ、購入総額が大幅に値上がりするケースもあると言えるでしょう。また、部品の調達・交換・整備に時間がかかる場合もあります。車検切れの中古車の場合、車検・納車整備および部品の交換費用、納期の確認を忘れずにしてください。

    2:外装の傷や汚れに注意すべし!

    外装は、ボディ全体の傷や汚れ、塗装の劣化や色褪せの確認をしてください。外装のチェックにおいて、見落としがちなのは「ルーフ」です。車種によっては、ルーフが見づらいモデルもありますが、脚立などを利用してルーフの傷・汚れ・塗装の状態を見ておきましょう。

    また、ルーフ・ボンネット・フロントガラスは、日差しや雨・霰、落下物や飛散物のなどの影響を受けやすい部分です。特にフロントガラスは、運転の視界や車検の保安基準に関わる重要な部分であるため、傷やヒビなどがないか慎重に確認してください。

    車内へ入るときに開けるドアの開閉動作は、全てのドアをチェックしましょう。特に、ミニバンやワゴン車に採用されるスライドドアは要チェックです。レールが錆びていたり、パワースライドドアのモーターに不具合があると、開閉がスムーズに行われません。中古車を購入した後に、ドアの開閉ができないことによる後悔をしないために、ドアの開閉はしっかりと確認しましょう。

    3:内装の傷・汚れ、電装系の動作に注意すべし!

    内装は、シート・ダッシュボード・インテリアパネルの傷や汚れをチェックしてください。また、シートのスライド機構、シート背もたれの動作、電動調整シートの動作が正常かどうかを確かめましょう。

    そして、意外に忘れがちなのが、オーディオやナビゲーション、パワーウィンドウといった電装系の確認です。
    オーディオは、音が出るかどうか、ラジオの受信ができるかどうか確かめます。ナビゲーションは、表示状態だけでなく、地図データの最終更新時期を確かめておくと良いでしょう。

    地図データが古い場合には、販売店で更新できるかどうか、費用がいくらなのか聞いてみることをおすすめします。パワーウィンドウは、開閉動作の鈍さや作動中の異音がないかどうかを動かして確かめます。快適装備である電装系の動作は、購入後に後悔しないために必ず確認してください。

    電装系の動作を確かめるのと同時に、エアコンやシートヒーターの効き具合も合わせて確認しておきましょう。
    エアコンは「A/C」をオンにして、冷風と温風の両方が出るかどうかチェックしてください。また、エアコンの動作を確かめたとき、エアコン吹き出し口から出てくる風の臭いのチェックも忘れずにしましょう。
    あまりにもエアコンの風が臭う場合は、エアコンユニット内がカビている可能性があります。さらに、エアコンの臭いみならず、車内やトランクルームの臭いも確認しておきましょう。

    4:修復歴に注意すべし!

    車両の修復歴は、中古車情報に記載されている表記を確認してください。
    時には、中古で購入した車を売却するときに、隠れた修復歴が見つかるというケースがあります。しかし、隠れた修復歴を見つけるのは、専門的な知見が必要です。

    隠れた修復歴がある中古車を購入しないためには、自社で買取業務を行っている中古車販売店で車を購入しましょう。
    買取業務を行っている中古車販売店であれば、正しい知識を持ち、買取経験のあるスタッフが査定した車を、中古車として販売しているため、安心できます。
    気になる中古車を販売している販売店が買取と販売の両方を行っているかどうか、事前に確かめておきましょう。

    5:エンジンの動作に注意すべし!

    中古車を購入するときは、エンジンの動作に注意しましょう。
    可能であれば、エンジンをかけ、試乗して、実際に動かして動作の確認してください。エンジンの動作は、始動のスムーズさや振動・音で確認できます。

    エンジンのかかり具合が悪かったり、エンジンの音や振動がひどかったりする時は、部品の劣化やエンジン自体に不具合がある可能性が高いです。
    エンジントラブルは、後に大きな出費に繋がるため、中古車を購入する前に確認しておきましょう。また、エンジン不具合がある車両の購入は避けることをおすすめします。

    6:タイヤに注意すべし!

    タイヤは、残り溝の深さとひび割れをチェックします。タイヤの残り溝は、1.6mmを下回ると車検をパスできません。車検に合格するだけの溝があるかどうかは、スリップサインで確認できます。ぜひ、自分でチェックしてみてください。

    タイヤのひび割れは、タイヤのサイド部分を見るとわかります。
    ひび割れがひどい場合には、すぐにタイヤ交換が必要です。中古車を選んでいるときにタイヤのひび割れを見つけることができれば、納車前にタイヤ交換をしてもらえるか聞くことができます。
    タイヤ交換は、サイズにより費用が変動するものの、高額になることがほとんどです。中古車購入後の大きな出費を抑えるためにも、購入前にタイヤのひび割れの確認をしておきましょう。

    タイヤはゴム製品であるため、時間の経過と共に劣化が進み硬化します。タイヤの耐用年数は、製造から約10年です(メーカー公表数値)。しかし実際のタイヤは、日光や熱・油・変形などの外的要因が加わります。そのため、一般的な耐用年数は5年ほどです。

    また、タイヤの溝が十分に残っていて、ひび割れがないタイヤであっても、製造から5年以上経過しているタイヤは、交換しておく方が安全でしょう。装着されているタイヤが、いつ製造されたのかは、タイヤサイドに刻印されている製造年を見れば確認できます。

    タイヤの製造年は、タイヤサイドの楕円形で囲まれている部分に記されている4ケタの数字です。例えば「1715」の場合、「17週目15年」を意味しており、2015年の17週目=2015年4月後半に製造されたことを意味しています。市販されているほとんどのタイヤに製造年の表記があるため、自分の車のタイヤがいつ製造されたものなのか確かめる方法として覚えておくと良いでしょう。

    7:納車までの整備や費用、納期に注意すべし!

    中古車を購入するときには、納車までにかかる費用の確認をしましょう。車は、名義変更や登録手続きなどの手数料が発生します。納車までにかかる手数料や登録料の総額が、どのくらいかかるのか確認してください。

    また、車検が切れている車両の場合、車検を通してからの納車になります。事前に車検の費用や整備にかかる時間を確かめておきましょう。また、車検が切れてから時間が経過している車両や長期にわたり動かしていない車両は、車検整備および納車整備時に部品交換が多く発生する可能性があります。どの部品を交換するのか、費用がいくらかかるのか、事前に聞いて購入予算内に収まるか確かめましょう。

    中古車の納車整備または車検整備には時間がかかります。気を付けなければならないのは、今乗っている車の車検のタイミングに合わせて乗り換えを検討しているときです。車検満了日と納車予定日には余裕を持っておき、今乗っている車の車検が切れないように気を付けましょう。

    まとめ

    中古車選びに失敗しないためには、車両の状態や動作の確認が必須です。

    また、納車までにかかる費用も含めて、予算内に収まるかどうか確認しましょう。たとえ中古車の車両本体価格が安くても、納車整備の費用がかかったり、納車後に不具合や部品交換が発生したりすると、思わぬ出費に繋がる場合があります。

    中古車選びに失敗しないためには、車両価格・手数料や登録料・整備費用・部品代など、トータルのコストを計算して購入することが大切です。

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