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エアフィルターはエンジンを搭載した車に装備されていますが、車のボンネットを開けても直接は目にはいらないので、存在に気づかないドライバーも少なくないかもしれません。
エアフィルターはエアクリーナーとも呼ばれますが、フィルター部分の汚れなどは車検での検査項目に入っていないため、ついつい交換を怠りがちなパーツといえます。
しかし、エアフィルターが汚れて目詰まりしてしまうと、いろいろな悪影響を車に与えてしまう重要なパーツの一つなのです。
今回は、普段はあまり気にかけることがないエアフィルターについて、エアフィルターの役割や交換サイクルと費用、交換した際のメリットなどについて紹介いたします。
このページの目次
エアフィルターの役割はとても重要なのです
HEV車やPHEV車も含めたガソリン車やディーゼル車では、吸入口より空気を取り込んで、燃料と混ぜられてエンジン内部で燃焼させています。
ところが取り込む車外の空気には大気中の不純物なども混ざっていて、そのままエンジン内に取り込んでしまうと、不純物のためにエンジン内部を傷つけてしまうことや、点火プラグがうまく着火しないなど、エンジンに悪影響を及ぼす可能性があるのです。
そこでエンジンに取り込む空気を濾過(ろか)するために、空気の吸入口に取り付けられているパーツがエアフィルターになります。
通常のエアフィルターは板状や筒状の形状をしていますが、空気の吸入効率を考えてフィルター部分は蛇腹(じゃばら)状のものが多いようです。
また、ほとんどの車でエアフィルターは、エンジンルーム内のボックス内に格納されていますので、ボンネットを開けても存在に気づかない人も多いかもしれません。
エアフィルターの交換サイクルや交換費用について
交換サイクルは2~3万kmが目安です
エアフィルターの交換サイクルは車の使用状況や大気中の不純物の量によっても変わってきますが、一般的な使用状況では走行距離で2~3万kmが目安とされていますので、年間で1万km前後を走行される方は、車検ごとに交換するとよいでしょう。
ただし、オフロード走行や交通量が多い幹線道路などを走行する機会が多い場合は、フィルターの汚れも激しくなるので、交換サイクルを早めた方が良いようです。
エアフィルターの交換費用
ディーラーや自動車修理工場などでエアフィルター交換を依頼すると、一般的な国産乗用車であれば、工賃込みの3,000~5,000円ほどで交換が可能です。
また、エアフィルター交換は特別な工具も必要ありませんので、通販サイトなどで購入して自分で作業を行えば、部品代の2,000~3,000円で交換することも可能です。
自分でエアフィルターを購入する際には、車検証などで車の型式や年式を確認して購入するようにしましょう。
なお、よく似た名前でカーエアコン用の「エアコンフィルター」が存在しますので、間違えて購入しないように注意が必要です。
エアフィルターを交換するメリット
交換前に比べて燃費が改善されることがある
空気中の不純物で汚れてしまったエアフィルターでは、必要な量の空気をエンジン内に送り込むことができなくなってしまいます。
そのためにエンジン内で不完全燃焼が起きてしまい、エンジンに負担がかかってしまうことから考えられることの一つが燃費の悪化です。
エアフィルターを交換することによって、きれいな空気を必要な量だけエンジン内に送りこむことが可能になりますので、交換前のフィルター部分の汚れ具合にもよりますが、燃費が交換前よりも改善されることが期待できます。
エンジンパワーが改善されることもある
燃費と同じ原理で、エンジン内に必要な空気が送りこまれないことが原因で燃焼効率が落ちてしまうために同じ開度でアクセルを踏んでも、以前と比べてエンジンの吹き上がりが悪く感じることや、加速が鈍くなったと感じる場合があります。
エアフィルターを交換することで、アクセル開度に合わせて必要な量の空気がエンジンに送りこまれることから、交換前に比べてエンジンパワーの改善も期待できる効果の一つです。
最近は少しエンジンのパワーが落ちてきたと感じた時は、エアフィルターのチェックをしてみましょう。
エンジンの短命化を防ぐ
エアフィルターが目詰まりを起こしていると、燃料と空気との燃焼比率に狂いが生じることからエンジン内部での不完全燃焼が起きてしまい、カーボンなどが大量に発生してしまいます。
エンジン内部にカーボンなどの不純物が蓄積することで、エンジンの故障や寿命が短くなることが考えられますので、エアフィルターの定期的な交換はエンジンを長持ちさせる点でも効果が期待できるといえるでしょう。
まとめ
今回はエアフィルターの役割や交換サイクルと交換費用、交換した際のメリットなどについて紹介いたしました。
普段はあまり気にかけないパーツですが、車のエンジンにとって重要な役割を果たしていることが、おわかりいただけたかと思います。
現代の車はエンジン内の燃焼も電子的に制御していますので、多少ならば空気と燃料の燃焼比率の狂いにも対応は可能ですが、エアフィルターが目詰まりを起こしている状態までは完全にカバーすることができません。
エアフィルターを交換するデメリットはありませんので、定期的に交換することをおすすめします。
【参考】
● 工具男子「車のエアフィルター基礎知識!交換時期はいつ?交換方法は?詳しく解説!」