- 上京時に車はどうする?売却するべきかどうかの判断基準について - 2024年9月27日
- 車売却で契約後に査定額を勝手に減らす業者から身を守る簡単な方法 - 2024年9月19日
- MOTA車買取を使って2日のスピード売却に成功。デメリットは? - 2024年9月5日
筆者(たかまさ)は、以前に大型車両との接触事故を経験しています。
自車(トヨタクラウン)と相手車両(大型ミキサー車)との片側2車線の道路における接触事故です。
お互いに、動いていた状態で発生した事故だったので、通常であれば過失割合10対0(相手車両の100%過失)にするのは難しい状況でした。
しかし、警察官立会いの下の事故処理後に、ドライブレコーダーの記録を相手方(相手方の保険会社を含む)に提出したところ、相手方が全面的な過失を認めるに至りました。
以下、本件接触事故の詳細を動画を交えて紹介しつつ、ドライブレコーダー装着の重要性について紹介したいと思います。
このページの目次
接触事故が発生した瞬間の動画(ドライブレコーダーの記録)
自車(筆者)のブレーキのタイミングが、もう少し遅かったり、走行位置が左側に寄っていたり、していた場合は、接触と同時に歩道側に突っ込んでいた可能性があった事故でした。
横断歩道で信号待ちをしている歩行者が、驚いて避ける行動をしていることからも、その危険性が認識できると思います。
接触事故の瞬間の位置関係図
青:自車|赤:相手車両
ドラレコの記録をもとに作成した、事故現場(グーグルマップの航空写真)におけるお互いの車両の位置関係の図です。
自車は左折のため、左折専用レーンを走行していたところ、相手車両が徐々に左によって来て、白線を跨いで左折レーンを走行しています。
その結果、自車の左サイドミラー及び車両右前方と相手車両の左側面が接触しました。
接触したサイドミラーの状況
当画像は、警察官の立会いの下の事故処理中に撮った、自車(クラウン)の左サイドミラーです。
一見するとミラーには異常がなさそうに見えますが、通常ではあり得ない方向(鏡面が外側を向いている)にミラーがたたまれているのが確認できます。
過失割合10対0(相手車両の全面非)に至った経緯
事故後の相手ドライバーとのやり取り
当然のことながら、警察は民事には介入しません。つまり、どちらが良くて、どちらが悪いなどの判断は一切しません。
また、今回は人身事故ではなく物損事故だったので、淡々と事故処理は進み、現場での見聞は10分程度で終わりました。
事故処理後、筆者が相手車両のドライバーに
「左折レーンに侵入してきてましたよね」
「接触した時は左折レーンに入ってましたよね」
と確認のつもりで質問したところ、相手ドライバーは
「どこを走っていたのかは正直分からない」
との返事がありました。
その返事自体には悪意は感じられず、本当に分からないような話し方でした。
相手車両にもドラレコがついているとのことでしたので、明日までにお互いに記録を提示して確認し合うことを約束して、その場は終わりました。
筆者側のドラレコの記録は、帰宅後にPCにダウンロードして、必要箇所を相手車両の運送会社にメール添付で送付しました。
翌日、相手方のドラレコ記録の提示を待っていたところ、相手方の保険会社から
「直進すべきミキサー車が、左折レーンに入って接触していることが確認できたので、ミキサー車側の全面非(過失割合10対0)で処理を進めます」
との連絡が入りました。
筆者は、正直なところ、相手車両のドラレコ記録を確認したかったのですが、ミキサー車側の全面非(過失割合10対0)で処理を進めるのであれば、確認しなければならない理由がないので、そのまま進めました。
よって、筆者は相手車両のドラレコ記録は確認できていません。
決め手は事故の瞬間の正確な位置関係の記録
相手方車両の保険会社とのやり取りを通じ、強く感じたのは「事故の瞬間の位置関係の明確化」です。
これが、ドラレコの記録から客観的に確認できたことにより、その後のお互いの主張の擦り合わせなどは、一切ありませんでした。
と言うか、記録(録画)を見れば誰でも解る状況なので、両者の言い分の擦り合わせなど必要なかったのです。
事故の瞬間の正確な記録を残すためには、現状ではドライブレコーダーを装備するしか手段はありません。
ただし、装備に必要な費用に対し、ドラレコが持っている証拠能力は極めて高いです。
実際に必要になった修理費等
最終的な修理費用についてです。
サイドミラーは、ミラー内部や軸のモーターが破壊されていたため全交換になりました。
また、右前方部にも傷があったので、キズの修理や、再塗装、再コーティング、など全部で33万円でした。
過失割合が「10:0」だったので、修理期間中の代車費用を含め、全て相手側(ミキサー車)の保険にて対応してもらうことができました。
ドライブレコーダーの重要性
今回の接触事故においては、お互いに動いていた状況下での接触だったので、一般的に考えれば過失割合10対0での処理は考え難いです。
また、何の記録も根拠もない状況下で、「自分の方が正しい!」を、一方的に主張してもトラブルになる可能性が高いでしょう。
実際に、事故発生の瞬間については、その数分後まではある程度鮮明に覚えていましたが、数時間たってしまうと位置関係を含め曖昧になってしまいました。
万が一、ドラレコの記録がなければ、翌日になっても相手車両がレーンに侵入してきたことを事実として強く主張することはできなかったと思います。
すなわち、今回の接触事故については、ドラレコの記録がなければ、絶対に過失割合「10対0」は無理でした。逆の見方をすれば、ドラレコの記録があったが故、簡単かつスムーズに過失割合「10対0」で処理が進みました。
事故は起こさないに越したことはありませんが、起きてしまえば必ずその処理が必要です。
また、自分がどれだけ注意して慎重に運転していても、相手次第で時と場所を選ばず、突如として事故は発生してしまいます。
事故処理で悔しい思いをすると、少なからず生活全般にも何らかの影響が及んでしまうものです。悔いのない事故処理を進めるために、ドライブレコーダーは絶対に装備すべきだと考えます。