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日野自動車は記者会見を行い、自社で開発していたエンジンの排出ガスや燃費などのデータを不正していたことを発表しました。
日野自動車は問題となっているエンジンを搭載したトラック約4万7000台のリコールを届け出ました
日野自動車は約4万7000台がリコール
日野自動車は3月25日にエンジン制御プログラムの不具合を理由として2017年4月から2022年3月に製造された中型トラック「レンジャー」、4万6746台のリコールを国土交通省に届け出ました。
問題となっているエンジンは性能を偽っており、経年劣化によって排ガス基準値を超えるおそれがあるということです。
国土交通省は3月18日に道路運送車両法に基づいた行政処分を日野自動車に科し、自動車生産に必要な認証を取り消すことを明らかにした。
22日の閣議後記者会見で斎藤鉄夫国土交通相はこの問題について「環境性能を偽る重大な不正行為があったと判断した」と述べており、国交省は7日から10日に行った立ち入り調査で4種類のエンジンの不正を決定づける証拠を得たそうです。
対象エンジンの型式指定の取り消しを近日中に行うため大型トラック「プロフィア」・観光バス「セレガ」の出荷が停止になります。
また、日野自動車は問題となったエンジンを搭載した車種への追加納付が必要な場合には負担することを発表しています。
日野自動車は不正から立ち直ることはできるのか
日野自動車は、北米市場向けの車両用エンジンについても排出ガス認証に関する課題が見つかったことから弁護士主導の元、調査を行い現地当局に報告を行っています。
米国司法省からの調査も開始されているため、北米市場でも大きな影響を与える可能性があるでしょう。
25日に日野自動車は型式指定の取り消しが予定されているエンジンとは別エンジンでも不正があったと発表されています。
不正がわかったのは小型バス「リエッセⅡ」などが搭載する小型エンジン「N04C」です。
現在、自動車業界では半導体不足の煽りを受けて生産が遅れている状況で生産停止は深刻な状況につながると思われます。
不正対象となったエンジンを搭載した車両は国内販売の30%程ですがトヨタ自動車の小型バスやいすゞ自動車と共同生産する観光バスにも使われているため関連企業にも影響を与えています。
日野自動車よ!誇りはないのか?
約4万7000台のリコールにも及んでいることから日野自動車の影響力の大きさがわかります。
組織された特別調査委員会によって過去に製造されたエンジンを調べることでリコール対象車が増える可能性もあるでしょう。
半導体不足やウクライナ侵攻など不安な要素が多い中で今回の不正発覚から立ち直るのはとても難しいことだと思います。