筆者の「啓太」です。無類の車好きで、友人から車に関する相談を受けると、相手が引いてしまうくらいのお節介ぶりです。FP資格を保有し、車に関するファイナンスや手続全般にも強いです。
車が不要になった
車を新しく買い替えたい
など、車の買取をしてほしいと思う理由は人によって様々でしょう。
しかし、実際に車を買い取ってもらうとなると、どういった手続きをすればいいのか。そしてどういった準備が必要なのか。
分からないことだらけだと思います。
確かに、車を買い取ってもらうときには中古車買取業者を探したり、必要書類を準備したりと手間がかかります。
また、できるだけ高く買取してもらいたいのであれば、その分気を付けなければならないことも増えます。
そこで、今回は「車の買取をしてもらうまでの手順」を解説するとともに、ぜひ知っておいて欲しい高額買取のポイントを紹介していきます!
少しでも高く!車を買取してもらうための8つのステップ
step1:車の買取相場を調べる
まず、大切なポイントとなるのが、自分の車がいくらくらいで買取してもらえるのかという相場を把握することです。
車の買取額を決める中古車価格相場は常に変動しています。
モデルチェンジだけでなく、季節や市場の人気も相場の変動に大きな影響を及ぼすことになります。
そのため、買取してほしいと考えている車が今どのくらいの価格で、今後どのように変動していくのかを把握し、売り時を見極めることが重要になります。
車の買取相場を調べる方法としてオススメなのは「ナビクル」のシュミレーションサイトです。
メーカー名と車種名を入力すると簡単に相場価格が表示されます。
さらに、ナビクルでは過去・現在・未来と価格帯が分かるのでとても便利です。
※ただし、あくまでも目安価格であるということは頭に入れておきましょう。
step2:車の買取方法を決定する
車を買取してもらう方法はいくつも存在します。
具体的には、中古車買取専門店・ディーラー・中古車販売店などの買取業者を通す方法や個人販売・ネットオークションといった個人で行う方法などがあり、それぞれ特徴とメリット・デメリットが異なります。
例えば、個人売買やネットオークションでは相場と比較して高く売れる可能性があります。
しかしその反面、契約や料金の支払いなどでトラブルが発生する危険性が高いと言われています。
車の売買に関する法的な手続きも、全て自分たちで行う必要があるといことも知っておいたほうがいいポイントの1つでしょう。
一方、中古車買取専門店や中古車販売店で買取をしてもらう場合、個人取引と比較して査定額は少し下がります。
ただし、契約書など仕組みが整っているため、料金未払いなどのトラブルが起こる心配はありません。
また、中古車売買に関する手続きを買取業者に代行してもらるというのもメリットでしょう。
そのため、車を買取してもらうときには、あらかじめどういった方法が自分に合っているのかよく考えておく必要があります。
おすすめの選択方法は・・・
- 車買い替え予定で面倒な手間はなるべくかけたくない場合:ディーラー下取り
- とにかくスムーズに早く売りたい場合:中古車買取専門店
- 業者関係の仕事に精通している場合:個人売買
step3:買取店舗を選択する
step2で買取方法を中古車買取業者に決定した場合、どこの買取店を利用するのかを決めなければいけません。
買取店によって、「外車に強い買取店」や「カスタム車のみを扱う買取店」などそれぞれ得意・不得意があり、買取価格が大きく異なる結果になります。
そのため、できるだけ買取価格が高い買取店を探すことが大切です。
オリコン満足度ランキング・ズバット車買取ランキングを総評して中古車買取店TOP5をまとめてみたので参考にしてみてください。
中古車買取店 TOP5
- 口コミでの評判はかなり高評価
- 創業30年の老舗車買取店
- フランチャイズによる店舗ごとの個性を生かした経営
- 国内外に販路を持っているため高額買取可能
- 評判は比較的良いものが多く、オリコンでも長年上位をキープしている
- 契約後のキャンセルが可能で費用もかからないのが特徴
- ベイオークの買取部門が独立した中古車買取店
- 買取に特化しているため、「高額買取」「スピード対応」が可能
- オークション会社が運営する中古車買取店
- オークション相場に基づいた確かな査定価格
- 接客態度を高評価する口コミが多い
となっています。
車を買取してもらうのが初めてで、よく分からない場合などは
とりあえずランキング順位の高い買取店や、名前を聞いたことのあるような有名な中古車買取業者を選択するのがいいでしょう。
また、車を高く買取してほしいのであれば、複数の中古車買取業者に査定の依頼をするのはマストです。
オススメは「車一括査定」を使って評判のいい中古車買取業者3社~4社に査定の依頼をする方法です。
「車一括査定」については第4章でまとめてあるのでぜひチェックしてみてください。
step4:必要書類を準備する
売買契約に必要な書類を前もって準備しておきます。
書類が先に揃っているとスムーズに取引を行えるというメリットだけでなく、高額査定につながる可能性もあります。
「車検証」は「自動車検査証」のことで、車の型番や所有者が明記されています。
車を買い取ってもらうときに必須で必要となるもので、これがないと車を売ることはできません。
といっても、道路交通法で車を運転するときには携帯することが義務付けられているため、基本的には車内に常備されているものと考えられます。
万が一紛失している場合には運輸局で再発行してもらいましょう。
車を買取してもらうとき必要となる書類などをより詳しくまとめた記事があるのでぜひ合わせて確認してみてください。
step5:査定前に軽く掃除をしておく
どこの中古車買取店も基本的には出張査定を行ってくれます。
出張査定とは、査定士が自宅や会社まで来てくれて、車の査定を行ってくれることです。
依頼する買取店を決定し、必要書類などの準備が終わると、いよいよ査定の申込みを行います。
査定依頼をすると早速、車の査定のためのスケジュール調整が行われます。
査定申込みを行う前に、いくつか候補日を決めておくとスムーズに決定することができるのるのでオススメです。
では、ここからが本題です!
査定日が決定したらその日までに簡単でいいので車の掃除をしておきましょう。
point
- 外装は軽く洗車する程度でよい
- 車内は中の荷物などを全て取り除き、購入したときと同じ状態にする
- 喫煙車やペットを乗車させていた場合は臭いの無臭化を徹底する
主に上の3つに注意して清掃を行うようにしましょう。
車の清掃は直接査定額に影響を及ぼすことはありませんが、やはり、綺麗にしてある車とそうでない車とでは、査定士の印象が大きく違います。
少しでもマイナスポイントになりうるものは無くしておきましょう。
step6:実際に査定を受ける
約束した査定日になると査定を受けることになります。
ここで注意してほしいのが、査定士の営業トークです。
よく耳にするのが「今売ってくれたら特別に〇〇万円にします!」などです。
事前に相場をしっかり調べて、ある程度自分の車の価値を知っておく、というポイントがここで生かされることになります。
また、最初の1社で焦って決めてしまうのではなく、その査定額を後の査定に利用することもできます。
この金額以下なら売らない!など自分の中で決めておくといいかもしれませんね。
step7:買取手続きをする
納得のいく査定額を提示してもらえたら、いよいよ買取の手続きをしていきます。
ここまでくると、あとは書類の確認や押印などを済ませるだけとなり、買取店側が細かく指示してくれるので心配はいりません。
書類に不備はないか。忘れていることは何かないか。最終確認をしましょう。
もし、書類に不備があった場合など、後日書類を店舗に持参しなければならなくなります。
二度手間になってしまうので書類のチェックは十分に行っておきましょう。
step8:入金の確認をする
書類など、車を買取してもらううえで必要となる手続きが終了したら、あとは入金確認を行って買取完了です。
中古車買取店などの店舗で手続きを行った場合、料金が振り込まれないなどのトラブルが起こることはまず考えられませんが、絶対にとは言い切れないので、念のため確認はするようにしましょう。
高額査定を狙うなら知っておきたい4つのこと
車を売ることに決めたら、誰だって少しでも高く売りたいと考えます。
そのために、押さえておいてほしい車をより高く買取して貰う方法を伝授します。
2-1:売却を決めたら1日も早く買取をしてもらう
車をなるべく高値で買い取ってもらうには、売ることを決めたら早めに行動することがポイントになります。
車の買取価格は車種や人気だけでなく、車の状態によっても大きく上下します。
売ろうと決意してから実際に売るまでに時間が経ってしまうと、車の汚れが増えたり、その間に新しいモデルが出て型落ちになってしまう、などマイナスポイントの方が多くなってしまいます。
また、車の相場は日々変わっているため、売るのを先延ばしにしていると刻々と価格が下がっていく可能性もあります。
そのため、車をできるだけ高値で売りたいと考えているのなら、即行動に移すようにしましょう。
2-2:売る時期で買取価格は大きく変わる
何度もお伝えしているとおり、車の買取価格は日々変動しており、常に一定というわけではありません。
もちろん、売る時期によっても価格は変動します。
買取価格が上がる時期というのは、車の需要が高まる時期の少し前と考えましょう。
例えば、3月~4月は春の新生活に向けて車の需要が高まる時期です。その準備期間である1月~3月あたりは車の買取価格が高くなる傾向にあります。
なぜかというと、車の需要が高まる前に販売するための車を十分に獲得しておきたいという、中古車買取業者側の都合が影響するからです。
このように、買取価格が比較的高くなりやすい時期を狙って、売却の準備をするのも車を少しでも高く売るには欠かせないポイントです。
2-3:査定でチェックされるポイントを知っておく
中古車買取店での査定とは、次にどのくらいの価格で売ることができるかということと同じと言っても過言ではありません。
もちろん、実際には査定額や経費、買取店や販売店の利益など諸々組み込まれて買取価格が決まるわけですが、そのベースとなるのが査定額です。
中古車は新車とは異なり、人気具合によって価格が大きく変わります。
では、どういった車なら人気と判断されるのか…
車種、年式、グレード、走行距離、修復歴の有無、ボディカラーなどといった基本情報は、必須でチェックされ、これらが査定額のベースとなります。
特に走行距離や修復歴は次の購入者が気にするポイントであるため、より重要視されます。
定期点検記録簿や、スペアキー、スペアタイヤなどの備品はあればあるだけプラスポイントになります。
定期点検記録簿があると、その車の整備状況が分かりやすく、丁寧に乗られていたのかどうかの判断材料のひとつになるため、できれば必須で用意したいところです。
もし、交換部品や時期などがわかる領収書などを持っているのならそれらも提出した方がいいでしょう。
車種によって異なりますが、オプションのアルミホイール、カーナビ、サンルーフ、本革シートなど付加価値のありそうな装備は用意できるだけ全て査定してもらいましょう。
自分好みのオプションに付け替えるために取り外した純正のオーディオやホイール、スタッドレスタイヤなどがある場合は純正オプションの装備は大変好まれます。
わざわざ付け替える必要はないので、持参して一緒に査定を受けるようにしましょう。
外装ならキズやヘコミ、内装ならシートのシミや擦れ具合など、内外装の状態は多からず査定に影響します。
中古車を購入する側が気にするポイントが査定のチェック項目となります。
そのため、購入する側の気持ちになって査定準備を行うとよいでしょう。
2-4:査定前に確認して準備を整える
1つ前で挙げた査定のポイントの中でも特に注意したいポイントで査定前にできることを簡単にまとめました。
走行距離をなるべく抑える
走行距離は少なければ少ないほどいいのですが、特に査定額に大きく影響してくるのは3万km、5万kmのラインです。
このラインを過ぎるか過ぎないかでは査定額に大きな差が生じます。
具体的には、2万9000kmと3万1000kmでは、おなじ2000kmの差である4万1000kmと4万3000kmよりも査定額の差が開くというイメージです。
3万kmや5万kmが目前となっている場合は手放すまであまり乗らないようにしたほうがいいでしょう。
カーナビなどは次の車に付け替えるのも〇
カーナビの進歩は早く、あっという間に旧々モデルになっていたりします。
そうなると、あまり査定額に期待はできません。
付け替えられるタイプのものであれば、取り外して次の車に使うというのも1つの手と言えます。
アルミホイールも同様でこれらは査定額次第で検討したいところでしょう。
日々の点検整備を怠らずに
車は使い方次第で古くなる程度は変わってきます。中古車買取店がこれを推し量る材料の1つに、定期点検記録簿があります。
これがきちんと書いてあったり、ディーラーで定期的に点検を受けていたりすると、思いのほか高額査定につながることがあります。
エンジンオイルやフィルターなど消耗品や部品の交換も記録を残しておくといいでしょう。
洗車や清掃はある程度済ませておく
査定時に車が汚いと、外装のキズの状態が分かりにくくなります。
一見、その方がキズがバレずに済むのでは?と思うかも知れないですが、査定をする側としてはキズを見落としたり、キズの状態を見誤ったりするなどのリスクを回避するため、あえて少し低めの査定額にしたりします。
また、ボディが汚れていたり、インテリアにゴミが転がっていたら、日頃から車をあまり大事にしていないのかなと思われ、査定士にあまりいい印象を与えません。
結果的にマイナスを作ってしまうポイントになり兼ねず、そうなってしまうと、高額査定を引き出すことは難しくなるので注意したいところです。
【実例】車を買取してもらうときの注意点とトラブル
車の買取をしてもらうときに中古車買取店とトラブルが起こる場合もあります。
不要なトラブルに巻き込まれないための注意点を確認しておきましょう。
万が一トラブルが起こった場合の対処法についても合わせてご紹介します。
3-1:契約後のキャンセルは極力避ける
契約後のキャンセルはトラブルの元になるため、できるだけ避けるのが無難です。
基本的にキャンセル料が発生することになり、買取店によってはキャンセル期間を設けていることもありますが、その期間も様々なため、契約前にキャンセル可能な日数やキャンセル料について確認しておくと万が一の場合に安心でしょう。
3-2:車の買取時に起こるトラブル実例
車の買取時に査定額を当初のものより減額されたというトラブルはよく耳にします。
「実際よりも価値が低い車でした。」
「もう一度入念に確認をしていたら修復歴が見つかりました。」
などの理由で減額されます。
しかし、査定時実際に車を確認して契約を行っているのですから、契約後の減額に応じる必要はありません。
買取後に減額されることがないように、買取後について買取店側ときちんと話し合い、形に残る書面でやり取りをするのがオススメです。
3-3:初心者にありがちな失敗
初めての車の売却でありがちな失敗のひとつに、相場よりも安く買い取られるというケースがあります。
買取店側は安く仕入れた車を高く売ることで利益を出すため、できるだけ安く買い取りたいと思うのは自然なことでしょう。
そのため、必要以上に安く買い叩かれないよう、自分自身で注意する必要があります。
最初の方でお話しましたが、自分の車の買取相場を知っておくことはとても大切です。
相場が分かっていれば、安い査定額を提示されたとしても、その金額に疑問を持つことができ、買取金額で失敗することはないでしょう。
最も高額で買取してもらいたいなら「車一括査定」
ここまで車を買取ってもらう手順と高額売却のポイントなどをお伝えしてきましたが、とにかく高く買取してもらうことを重点においている場合は「車一括査定」の利用をおすすめします。
なぜなら、ほんの少しの手間で他社よりも数十万円高く売れるなどの可能性があるからです。
そんな「車一括査定」のサービスですが、最近は需要が高まったこともあり、様々なサイトが存在します。
初めて利用する場合は特に、どのサイトを利用するのがいいのか選択に迷ってしまうかもしれません。
そんなときに注目してみて欲しいポイントが、「提携業者数」です。
よく出てくる上位5サイトを比較してみます。
- カーセンサー:1000社以上
- ズバット車買取:200社以上
- カービュー買取:200社以上
- 楽天カーサービス:100社以上
- ナビクル車査定:40社以上
これを見ると「カーセンサー」が圧倒的に提携業者数が多いことが分かります。
提携業者数が多いということは大手~中堅、町の小さな買取店まで幅広く、車の査定をしてもらえるチャンスがあるため、買取をしてほしいと思っている車の特徴に強い車買取店を見つけ出すことができるのです。
「車一括査定」サービスについてより詳しく解説している記事がありますので、合わせてご覧ください。
まとめ
車を買取してもらう基礎的な手順から高額査定のポイント、買取してもらう際に起こるトラブルなどを紹介してきました。
車の買取をしてもらうにあたり、1番のオススメは「車一括査定」を利用することです。
「車一括査定」のサービスを使って車を買取してもらう際も、大きく手順の流れは変わらないのでぜひ参考にしてみてください。
特に大切なポイントは、「相場」を調べるということです。
「車一括査定」を利用するにしても、相場は知っておきたい情報といえるでしょう。
ポイントを1つ1つ確認して少しでも高額で買取してもらいましょう!
【サイト監修者】新車・中古車の販売、買取査定、各種の整備などの経験が豊富な元業界スタッフ(保有資格:2級自動車整備士・自動車電機整備士・自動車車体整備士・自動車タイヤ整備士)