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車のエアコン!使い方のコツと意外な能力。涼しくならない原因は?

車のエアコンの使い方
【コンテンツ監修者】
Sato Tomoki
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    筆者たかまさ
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    車のエアコン(カーエアコン)には、どれくらいの能力があるのでしょう。

    家庭用エアコンは、家電店などのプライスカードに、「**畳用」など能力が表記されていることが多いようです。

    カタログなどでは、そのような記載は見掛けることはありません。

    狭い車内を冷やしたり、暖めたりするだけですので、家庭用ほど高い能力が必要ではないと考えがちですが、実はカーエアコンの能力はとても高いです。

    しかし、真夏の炎天下や梅雨時のジメジメ、凍てつくような寒さ、車外がそのような状態でも、スイッチをオンにすれば、数分で快適な車内環境を保ってくれるのがカーエアコンです。

    今回は、そんなカーエアコンの能力と豆知識を中心に紹介します。

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    車のエアコン(カーエアコン)の歴史について

    はじめに、カーエアコンの歴史について触れておきましょう。

    車内を冷房する試みは、アメリカで戦前の1930年代から始まっていました。

    日本国内で車内の冷房装置が初めて発売されたのは、1955年にヤナセが開発して販売したものです。
    それはカークーラーと呼ばれる冷房専用のもので、吊り下げ式のユニットをダッシュボード下に取り付けるものでした。

    当時のカークーラーはとても高価で、およそ10万円(当時の大学初任給の6ヶ月分以上)の贅沢品であったそうです。

    カークーラーの国内登場から10年後の1965年にトヨタのクラウンに、現在と同様に冷房と暖房を混合して調節可能なダッシュボード内で操作できる、マニュアル式のカーエアコンが、日本で初めて装備されました。

    オートエアコンの登場は少し遅れて、1971年のトヨタがセンチュリーに装備されたものが初めてになります。

    その後、カーエアコンは急速に普及して価格も下がり、1990年代には大衆車においても、カーエアコンが標準装備として採用されるようになりました。

    車のエアコン(カーエアコン)はハイパワー

    外気温が40℃を超えていても、エアコンのスイッチを入れれば、数分で車内を快適な温度にしてくれるカーエアコンですが、その能力について解説していきます。

    カーエアコンの能力は家庭用の16畳用にも匹敵

    エアコンの能力を表す単位には、kW(キロワット)が使われていますが、数値が大きいほど能力が高くなります。

    一般的な家庭用エアコンの冷房能力は、6畳用で2.2 kW、12畳用で3.6kWほどです。

    一方でカーエアコンは搭載車種にもよりますが、機器自体が家庭用よりも小型化されているにも関わらず、一般的に4kW~5kWほどの能力があります。

    その能力は家庭用に換算すると、14畳~16畳用にも匹敵するハイパワーなものです。

    カーエアコンがハイパワーな理由

    カーエアコンにそれだけの能力が必要になるのは、車内という特殊な環境が大きく関わっています。

    断熱材もなく四方をガラスに囲まれた車内は、断熱材がふんだんに使われた最近の住宅に比べると、はるかに過酷な環境に置かれていると言えるでしょう。
    また渋滞などで走行と停止を繰り返す状況も、冷房の効き具合に大きな影響を及ぼすことが考えられます。

    そのため、狭い車内でも短時間で十分に冷やすためには、14畳~16畳用エアコンに匹敵するハイパワーなものにする必要があるのです。

    車のエアコンの豆知識(使い方のコツ)

    車のエアコンにまつわる、ちょっとした使い方のコツを紹介します。

    使い方のコツ!なかなか涼しくならないときは

    カーエアコンが正常であることが前提であれば、炎天下での駐車後などは、窓を対角線上に開けるのがベストです。

    炎天下での駐車後は車内温度も、その箇所によっては60℃近くまで上がることもあります。

    エアコンのスイッチを最大にしても、冷風が吹き出してくれないので、なかなか車内が涼しくならずに汗まみれ、そんな経験をされた人も多いことでしょう。

    そのような時には、使い方のコツとして運転席または助手席のウインドウを10cmくらいと対角線上の後部ウインドウを5cmくらい開けると、車内と車外の気圧差によって素早く中の空気を入れ替えることができるのでおすすめです。

    理由は、冷気を車内に留めつつ、いち早く暖気を車外に排出するためです。

    暖房のみの使用なら、燃費に影響はありません(一部を除く)

    カーエアコンのスイッチをオンにすると燃費が悪くなる理由は、冷房の際にコンプレッサーが作動して、エンジンに負荷をかけるからです。

    暖房のみの場合は、コンプレッサーは作動しませんので、エンジンの排熱を利用するガソリン車やディーゼル車は、燃費に影響しません。

    ただし、EV車やハイブリッド車などはエンジンの排熱が利用できない、または利用しても足らないので、暖房に電気によるヒーターを使用しています。

    そのため、暖房時のほうが冷房時よりも燃費(電力消費)が悪化することもあります。

    オートエアコンの温度設定、国産車は25℃がオススメです

    ある国内大手カーエアコンメーカーでは、国産車の場合は25℃、輸入車の場合は22℃でのオートエアコン利用を推奨しています。

    この温度を基準に設計されているので、一番効率が良い温度設定とのことで、省エネのためと温度設定を上げても、燃費がよくなるわけではないそうです。

    車のエアコン(カーエアコン)のまとめ

    今回は、カーエアコンの歴史、その能力、豆知識を紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。

    日本にカーエアコンが登場して今年(2022年)で57年になりますが、技術の進歩とともに、より便利で快適なものになってきました。

    昭和の頃は、エアコンが装備されいない車も一定の割合で走っていました。しかしながら、令和の現在では、エアコンがない車は珍しくなっています。

    そしてただ利便性と快適性の追求だけでなく、環境への影響を少なくする配慮も、最近では重視されつつあります。

    以前にフロンガスの放出が問題化されたことから、オゾン層への影響が従来品に比べて、はるかに少ない冷媒ガスも最近では開発・採用されていることなど、新しい技術開発も一例として挙げられるでしょう。

    快適性や利便性の追求はもちろん、より環境にもやさしいカーエアコン、これからの更なる進歩に期待をしていきたいものです。

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