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愛車で出かけようとしたのにサイドミラーが動かなかったり、途中で止まってしまったり、出先でミラーを閉じれなくなったりなど、誰もが焦ってしまいますよね。
闇雲にボタンを何度も押したり、エンジンをリスタートさせたり、色々と試したくなる状況に陥ります。
かといって、早く出発したいからとサイドミラーを無理に手で動かしてしまうと、ミラーが歪んだり、根元から折れてしまったり、内部の歯車が欠けてしまったり、など状況を更に悪化させてしまう恐れがあります。
そこで今回は、サイドミラーが突然動かなくなった時に、まず試すべきことや原因について、詳しく解説していきます。
このページの目次
サイドミラーが途中で止まる原因
先ず、サイドミラーが途中で止まってしまう原因として考えられるものを5つ挙げます。
- モーターの故障
- 電気配線の問題
- 制御スイッチの不具合
- ミラー自体の物理的障害
- 電気制御ユニットの問題
サイドミラーの動きを制御するモーターが故障している場合、ミラーが正常に動作しなくなります。モーターの内部部品が摩耗したり、電気接続が不良になったりすることが原因です。
ミラーに電力を供給する配線が断線したり、接続が緩んだりすると、ミラーが動かなくなります。特にミラーを頻繁に動かすと、配線が擦れて劣化する可能性があります。
サイドミラーの動きを制御するスイッチが故障している場合、ミラーが途中で止まってしまうことがあります。スイッチの内部接点が汚れていたり、損傷していたりすることが原因です。
ミラーの可動部分に異物が詰まっていたり、ミラー自体が固着している場合、動きが制限されてしまいます。これにより、ミラーが途中で止まることがあります。
サイドミラーの動きを管理する車両の電気制御ユニット(ECU)に問題がある場合、ミラーが正しく動作しないことがあります。ECUが誤作動している場合や、ソフトウェアの不具合がある場合に発生します。
特に出かけた先で注意して欲しいのは、「故障を直すこと」よりも、「これ以上、状況を悪化させないこと」の方が大切なケースがあることです。
何と言っても、これらの問題を解決するには、専門のメカニックに診断してもらうのが一番です。
どうじても、自分で確認する場合は、まずは電気配線やスイッチの状態を慎重にチェックし、異常がないかを確認してみてください。
サイドミラーが動かない時にやるべき4つのこと
サイドミラーが動かないと故障した!?と焦ってしまうかもしれませんが、落ち着いてこれからお伝えすることを試してみるとサイドミラーが動くかもしれません。
まずは、サイドミラーが動かなくなった時にまずやってほしいことについてお伝えします。
モーター音がないかチェック
サイドミラーのスイッチを押すと「ガーーー」「ウィーーン」など何かしらの異音が発生していませんか?
この場合、モーターやギアにトラブルが起こっている可能性があり、下手にいじるとさらなる故障を招いてしまいます。
音が鳴っているので焦ってしまいますが、サイドミラーの自動開閉を止めると音が止まるので、落ち着いて対処しましょう。
モーターの故障は専門家にみてもらう必要があるので、早めに修理に行くことをおすすめします。
何度かボタンを押してみる
いつもは動くサイドミラーが突然動かなくなると、「故障かも!?」と焦ってしまいます。
しかし、うまくボタンを押せていなかった、たまたまボタンが反応しなかったという可能性もあります。
ボタンの寿命によって反応が悪くなっていることがあるので、長押ししてみたり、ボタンのふちを押してみたりと押し方を工夫してみると、動くことがあります。
何度かボタンを押してみて、それでも動かなければ次の方法を試してみてください。
ミラーを手動で全開位置または全閉位置にし、ボタンを押す
サイドミラーのモーター内部のギアがかみ合っておらず、ボタンに反応していない可能性があります。
一度ミラーを手動で全開または全閉にしてからボタンを押すと、ギアのズレが解消されて動くことがあるので試してみてください。
エンジンをかけなおしてから再度ボタンを押す
上記の方法を試しても動かないときは、エンジンをかけなおしてからボタンを押してみてください。
簡単な接触不良なら、スマホの再起動のような感覚で直ることがあります。
まずはここでお伝えした4つの方法を試して見ていただければと思います。
何をやってもサイドミラーが動かないときは手動で対処!
ここまで、サイドミラーが動かない時の対処法をお伝えしてきましたが、サイドミラーが動かないからといって運転ができないわけではありません。
何を試してもサイドミラーが動かないと困ってしまった場合は、思い切って手動でミラーを動かしましょう。
ここからは、サイドミラーを手動で動かす際の方法や注意点についてお伝えします。
サイドミラーを手動で操作する方法
電動のドアミラーは、動かなくなってしまった時のために手動でも動く仕組みになっています。
サイドミラーを手動で開閉するときは、必ず自動開閉機能をオフにした状態で行い、動かない場合は徐々に力を強くしてみてください。
サイドミラーは閉じるときより開けるときのほうが固めですので、グッとミラーが壊れないくらいの力加減で動かしてみるのがコツです。
ミラーを畳んだまま走行すると、後方確認ができず事故につながってしまうので、必ずミラーを開いてから出発してください。
サイドミラーを手動で動かすときの注意点
本来自動で動くべきところなので、力任せに動かしてしまうと内部のモーターやギアが傷ついてしまう可能性があります。
力を入れすぎたり急な角度から無理に動かさず、様子を見ながらミラーを動かしましょう。
手動で動かすのはあくまでも応急処置なので、サイドミラーを何度も開いたり閉じたりを繰り返すとさらなる故障につながってしまいます。
ミラーを動かす回数はできるだけ少なくしてください。
- 接触事故の実録、過失割合が10対0に!ドラレコが決め手
筆者は大型ミキサー車とサイドミラーの接触事故を経験しました。ドラレコの記録が決め手となって過失割合が10対0になりました。
状況から見るサイドミラーが動かなくなる原因
サイドミラーを無事に開くことができて一安心ではありますが、そのまま放っておいても動くようにはなりません。
先ほどお伝えしたとおり、本来自動で動くはずのサイドミラーを何度も手動で開閉すると、内部のモーターやギアが壊れてしまい、その分修理代が高くなってしまいます。
なので、できるだけ早く原因を突き止めて対処することが大切です。
ここからは、サイドミラーが動かなくなった原因について今の状況から原因を推測していきましょう。
サイドミラーをぶつけてしまった場合
サイドミラーが動かなくなる直前や今までに、サイドミラーをぶつけたことはありませんか?
車移動の天敵である細い道で電柱にぶつけたり、駐車の際に柱にぶつけてしまったりすることがあったのなら、それが原因になっている可能性があります。
ぶつけた後も特に問題なく動いたから大丈夫、と安心できるものではありません。
サイドミラーは歩行者とぶつかった時のことを想定し、力が加わると閉じる仕組みになっているので、強度を高めることが難しい部分です。
サイドミラーをぶつけたことで劣化や歪みが発生してしまい、動かなくなった原因になっているかもしれないので、一度専門の業者に見てもらいましょう。
ガラガラとモーター音がなっているが動かない場合
サイドミラーを動かそうとするとモーターがから回っているような音がする場合は、モーターのギアに原因があると考えられます。
サイドミラーに使われているモーター内のギアはプラスチック製のものが多いので、使い続けると欠けやすくなります。
また、普段から自動開閉機能がついているサイドミラーを手で無理に開閉することがあったのであれば、それが原因でギアが壊れてしまったのかもしれません。
この場合、モーター内部の部品交換で済む場合とサイドミラーごと交換する場合があります。
モーターを修理しない限り音が鳴り続けるので、専門の業者にモーター部分を見てもらいましょう。
片方だけサイドミラーが動かない場合
片方だけ動かなくなってしまった場合は、モーターの寿命が原因であると考えられます。
モーターは左右のサイドミラーそれぞれにあるので、故障のタイミングが左右で違うのは当たり前です。
愛車の使用頻度にもよりますが、サイドミラーの寿命はおよそ5年~7年といわれているので、愛車を購入してから一定期間経過している場合は交換時期なのかもしれません。
もう片方も近々動かなくなるかもしれないの?と思ってしまいますが、こればかりは予測できないので、まずは寿命を迎えたミラーを修理することをおすすめします。
両方のサイドミラーが動かない場合
両方のミラーが動かなくなった場合は、サイドミラーの開閉スイッチに異常がある可能性があります。
スイッチはモーターと同様に劣化するものなので、壊れても仕方ないものです。
最近サイドミラーを動かすと誤作動があったり、反応が悪かったりしていた場合、開閉スイッチの故障が考えられるので、専門の業者に相談してみてください。
サイドミラーが動かない場合、修理に出さないと車検に通らない?
サイドミラーが動かなくなってしまっても、手動で動かすことができるので修理を急ぐ必要はないとつい先延ばしにしてしまい、気が付いたら車検が間近だった!ということがあるかもしれません。
結論からお伝えすると、サイドミラーが動かない場合でも車検は通ります。
電動でサイドミラーを動かすことができなくても手動で折りたたむことができる、つまり人にぶつかってもサイドミラーが動いて、けがを最小限に抑えられることが判断基準であるからです。
しかし、本来自動で動くものを手動で動かすのは内部のギアにとても負担がかかり、壊れていなかった部分まで傷ついてしまいます。
手で動かせるからいいやと先延ばしにすることで、修理代が高くなってしまう可能性があるので、車検に通るからと放置せず、できるだけ早く修理を依頼しましょう。
動かなくなったサイドミラーを修理に出すといくら?
ここまで、サイドミラーが動かなくなった時の対処法や原因について解説してきました。
動かなくなったサイドミラーはほとんどの場合、修理してもらわないと元には戻りませんが、修理費用を記載しているところは少ないので、カーショップに行ってから高い金額を提示されるのは不安なことでしょう。
また、予想以上に修理に時間がかかってしまうと、予定をキャンセルしたり、通勤に使えなくなったりしてしまう可能性があります。
ここからは、サイドミラーの修理にかかるおおよその金額と期間についてお伝えします。
サイドミラーの修理にかかる費用はいくら?
サイドミラーの修理は車種によって費用が変わり、モーター部分の修理で2万円前後、サイドミラーごとの取り換えで約3万円~5万円が相場ですが、カメラが内蔵されているものはカメラの調整や設定などで、別途料金がかかる場合があります。
修理をしてくれる場所はディーラー、カーショップなどがありますが、特にディーラーは修理に関する知識が豊富なため、スムーズな対応をしてくれます。
電話で問い合わせると大体の金額を教えてくれるお店もあるので、お近くのカーショップや整備工場があれば電話してみるといいですね。
修理にかかる期間は2~3日が目安
サイドミラーの修理は、整備工場の込み具合や部品の在庫状況にもよりますが、およそ2~3日かかります。
部品が全部そろっているお店なら当日に修理することができますが、ほとんどの場合は修理が決まってから部品を発注しているため時間がかかってしまうのです。
部品の取り寄せを考えると、修理することを決めた時点で早めに備工場に連絡をすることで、スムーズに修理することができますよ。
輸入車のサイドミラーの修理には特に注意を
輸入車は国産車と比べて、各パーツに固有の仕様があり、安易な修理は禁物です。
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サイドミラーの修理に車両保険適用はNG!いったいなぜ?
修理費はそれほど高くはありませんが一括で支払うには大きい金額なので、できるだけ安く済ませるために、車両保険を利用したくなります。
車両保険を使うことで確かに修理費は安くなりますが、実はサイドミラーの修理に車両保険を使う人は多くありません。
なぜなら、サイドミラーの修理費およそ3~5万円の費用を抑えることはできますが、保険の等級が下がってしまい、次の年から車両保険が高くなってしまうからです。
目先の利益を考えると思わず使いたくなってしまいますが、長い目で考えると自分で支払った方が安く済むので、車両保険の適用はおすすめできません。
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サイドミラーが動かない時は冷静に対処しよう!
今回はサイドミラーが動かなくなってしまった時の対処法についてお伝えしました。
愛車のサイドミラーが突然動かなくなると、とても焦ってしまいますが、まずは冷静になってから何度かボタンを押したりエンジンをかけなおしたりして、それでも改善されない場合は手動で動かすようにしましょう。
手動での操作はあくまでも応急処置であり、サイドミラーが動かないときはほとんどの場合修理が必要なので、できるだけ早く修理に出すようにしましょう。
とはいえ、緊急で修理が必要な部分ではなく、普段から愛車を頻繁に使っているとなかなか修理に出せないのが実情でしょう。
部品の在庫によっては即日対応ができる業者があるかもしれないので、まずはお近くの修理業者に問い合わせてみてください。