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ETCカードが国内に正式導入されたのは2001年11月のことでしたが、当時は車載器の価格も高く、ETCカード自体のメリットも少ないことから、なかなか普及が進みませんでした。
それでもETCレーンの増設や割引制度の充実などの努力もあり、2007年3月の利用率は65.9%、誕生から20年目の2021年12月は利用率93.5%にも及んでいます(数値は国土交通省発表データーより)。
また近年は従来のETC車載器に代わるETC2.0車載器も普及が進み、機能面でも進化してきました。
さて、高速道路を通行する際に便利なETCカードですが、単なる支払手段としてだけでなく、いろいろな割引制度もされていることをご存知でしょうか?
今回は、ETCマイレージサービスとNEXCOの高速道路を利用した際のETCカード割引を中心に、お得に使う方法を紹介していきます。
このページの目次
ETCカードには2種類あります
割引の紹介をする前に、ETCカードの種類について紹介しましょう。
意外に知られていませんが、ETCカードは大きく分けると2種類に分かれます。
1つ目は、クレジットカード会社と一緒に発行されていることが多い、最も一般的に使われているETCカードです。
色やデザインも多種多様で、個人に限らず法人でも広く使われています。
今回はこちらの一般的なETCカードを中心に紹介していきます。
2つ目は、高速道路の利用頻度が高い法人に限定された「ETCコーポレートカード」、こちらはNEXCO各社が発行しているもので、カードの色は緑色の1種類のみ、利用額によって割引率が異なっているものです。
こちらのカードには、次章以降で説明するマイレージは適用されません。
ETCマイレージサービスを利用するとお得です
航空機などと同じく、ETCカードにもマイレージサービスが存在します。
すでに登録されている方も多いかと思われますが、ここで簡単に紹介していきましょう。
ETCマイレージサービスはココがお得
ETCマイレージサービスに登録することによって、無料走行のポイントが受け取ることができます。
ポイント還元は受取方法にもよりますが、一番高い自動還元の付与率は、NEXCOの高速道路を50,000円分の走行で5000ポイント(5000円の無料走行分)を受け取ることが可能です。
またマイレージのサイトから任意での還元も可能ですが、NEXCOの高速道路を30,000円分の走行で2500ポイント(2,500円の無料走行分)、10,000円分の走行で1000ポイント(1,000円の無料走行分)と少し還元率が低くなります。
ETCマイレージサービスの登録方法
ETCマイレージサービスのサイト(URL:https://www.smile-etc.jp/)から、無料にて登録可能です。
登録時には、車両のナンバー、ETCカードの番号及び有効期限、ETC車載器の管理番号を登録する必要があるので、あらかじめ準備しておきましょう。
登録したETCカードであれば、登録した車両以外の利用でもポイントは付きますので、愛車で利用しなくてもレンタカーや会社の車などで利用される方にも、高速道路をお得に利用するために登録しておくことをおすすめします。
ETCマイレージサービスの注意点
お得なETCマイレージサービスですが、ポイントには1年~2年の有効期限がありますので注意が必要です。
また、ETCマイレージサービスは、首都高速や阪神高速などの都市高速やNEXCO以外が運営している高速道路や有料道路では、ポイントの付与や利用ができませんのでご注意ください。
ETCカードの利用割引
ここでは、ETCカードの利用割引をいくつか紹介します。
休日割引
土日や祝日にNEXCOの高速道路を普通車や軽自動車、二輪車で、ETCカードを利用すると、30%の割引を受けられるものです。
お正月やお盆休みなどにも適用される場合もあります(2022年のGW期間中は適用されません)ので、お出かけの際はチェックしておくと良いでしょう。
ただし、中型車や大型車などの利用は割引対象外、東名高速(東京~厚木)などの東京・大阪近郊部では適用されませんので注意が必要です。
平日朝夕割引
その月の土日祝日を除く平日の朝(6:00~9:00)と夕方(17:00~20:00)に、入口または出口のETCゲートを通過した回数を集計して、回数に応じて割引が受けられます。
5回以上の利用で30%、10回以上の利用で50%と割引率が大きいのが特徴です。
ただし利用した翌月にマイレージポイントとして還元されますので、他の割引と違って、利用と同時には割引が適用されません。
また、この割引を受けるためには、前述したマイレージサービスへの登録が必須(ETCコーポレートカードは除く)になります。
その他にも、休日割引と同様に東京・大阪近郊部では適用されないこと、100㎞以上の走行分には適用されないなどの割引の適用には条件があるので注意が必要です。
深夜割引
平日・土日祝日を問わずに0時~4時の時間帯に高速道路を走行すると、すべての車種で30%の割引が受けられます。
また走行距離や回数の制限もないので、深夜に高速道路を利用される方には、たいへんお得な割引です。
ただし、京葉道路や第三京浜、横浜新道など、割引除外の道路もあります。
ETCカードをお得に使う方法のまとめ
今回はETCカードをお得に使うために、ETCマイレージサービスと割引制度を中心に紹介してきました。
今回紹介してきた中でも、ETCマイレージサービスに登録することで、平日朝夕割引の恩恵も受けられますので、お得に高速道路を利用するためにも登録することをおすすめします。
また、本文には書いていませんが、ETC2.0の車載器を装着することでも、圏央道や新湘南バイパスなど、ETC2.0割引が受けられる道路もありますので、ETC車載器を新規購入または交換される際には、従来のものではなく、ETC2.0の車載器を装着した方が良いでしょう。
高速道路料金は割引をされてもサービスの低下はありませんので、少しでも安く利用したいものです。
これからの行楽やお仕事での高速道路をご利用の際に、この記事がお役に立てればと思います。